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4月拍手(オリオン白恋、虎丸、奥野、半田)

■イースター(オリオン白恋)

「イースターに乗っかって、白うさぎ本舗でもタマゴ饅頭売るべきとちゃうか」

「なえちゃん…何を真剣に考えてるかと思えば…」

「だって名前!某ネズミの国でも兎とヒヨコを融合させてるんよ!?
 ウチらも負けられん!」

「誰か白兎屋を止めとけ…練習だ練習」

「染岡君 何とかしてくれない」

「そーそー、強化委員権限でストップかけて正気に戻してやってくれ」

「…俺の手には余る。名前、後は任せた」

「丸投げたよこの人…はぁ…。なえちゃん。
 新しい風は必要だけど今から商品に取り入れるのは無理じゃない?
 試合の時の企業CM広告も色々変えなきゃいけないし…
 今度はヒヨコの着ぐるみ着るの?誰が?」

「それは…!…、…吹雪兄弟で考えてたんやけど」

「遠慮させて欲しいな」

「ぜっってー嫌だ。っていうか今考え付いたろ!!」

「本人達からNG出たから、今回は諦めよう。
 やるなら来年やりたいってお父さんに言ってみたら?」

「…、分かった…。今回は諦める」

「オイ何で次に繋がってんだ」

「名前は色々気付いて頼りになるやんね!ねぇ中学卒業したらどうするん!? 
 将来はウチに就職せん?スーパーアドバイザー!」

「良かったね名前さん、大手企業から内定もらったよ?」

「スーパーアドバイザーって白兎屋のお守り係か?ご苦労さん…」

「ありがたいけど素直に喜べないのはどうしてだろう」




■入学式(虎丸)

「虎丸君入学おめでとー!」

「ありがとうございますっこれで今日から俺も雷門生ですね!」

「そう言えばそうだね〜。世界大会じゃジャージ姿しか見なかったけど
 学ラン着ると一気にお兄さんになるなぁ…格好良いよ!」

「えへへ」

「でも虎丸君と1年しか被らないのが残念。
 もう3年生だし、私も高校目指して勉強も頑張らなきゃ…」

「えぇっ1年だけですかぁ!?名前さん3年生に見えないですよ!?」

「どういう意味かな虎丸君!!」

「え?だって綺麗って言うよりは可愛い系だし。童顔って言うんでいたっけ?」

「ぐっ…何の躊躇もなしに答えて来たよこの子…!
 傷付くから童顔って言わないで…これでも頑張って綺麗系目指してるんだからね…」

「そうなんですか?
 俺は名前さんはそのままで良いと思うけど、何で駄目なんですか?」

「駄目じゃないけど女の子は『綺麗だね』って言われたい生き物なんだよ。
 お母さんに聞いてみて」

「ふぅん…そういうものなんですか。
 じゃあ俺、これから名前さん褒める時は綺麗って言うようにしますね!」

「本当?やった〜♪何か気分上がっちゃうね☆」

「(うーん、やっぱり可愛い系だと思うけどなぁ)」




■お花見(奥野)


「皆でお花見なんて楽しみ、でも場所取り付き合わせてごめんね、奥野君」

「いえ、王帝イレブンの総意なので気にしないで下さい。
 それに、女性1人に任せるのは忍びないので」

「(奥野君に女性とか言われるとドキドキするなぁ…)」

「名字さんもお弁当とかの用意ありがとうございます。
 こんなに大量に大変だったでしょう?」

「いやぁ…何か詰めるだけ詰めたって感じで恥ずかしいけど、こんなので良いのかなぁ」

「美味しそうですよ、ファーストフードかじるより栄養バランスも整うでしょうし」

「奥野君がファーストフード…想像がつかないなぁ」

「そうですか?」

「何か塗りのお重で上品に食べてそうなイメージがあるかも」

「ふふ、毎日は難しそうですね…あ」

「どうしたの?」

「名字さん、髪に桜の花弁が落ちてます。…ハイ、取れましたよ。2枚一緒でした」

「わぁ、ありがとう。…そういう奥野君の肩にも付いてるよ!取るね」

「お手間おかけします」

「…そう言えば昔、地面に落ちる前の桜の花弁が3枚集められたら
 恋が叶うとか何とかジンクスがあったかも。ハイ、これで叶っちゃうね」

「僕にくれるんですか?」

「?…奥野君が2枚持ってたから何となく渡しちゃった!」

「そうですか…ありがとうございます。
 じゃあそのジンクス、本当かどうか確かめてみないといけませんね」

「え?う、うん…(好きな人いたんだ…わぁあ…ショックかも…)」

「ええ。ところでその相手の女性は名字さんなのですが…」

「へっへぇえ〜、そうなんd…、えっ…!!?」

「はい」

「えっ、えって…あの、本当に?」

「はい、本当に。…急かさないのでまた是非お返事を頂けると…嬉しいです」





■エイプリルフール(半田)

「半田くん!今日はエイプリルフールだけど何の嘘ついたら良いと思う?」

「俺に聞くなよ…どうせ仕掛けるのも俺なんだろ」

「何故知っているの…!?」

「お前!去年を忘れたとは言わせないぞ!!
 名字の嘘のせいで散々だったんだからな!?」

「忘れないよぉ〜、最高に面白かったもん!」

「コイツ…全く悪びれてないだと…」

「ウソウソ、ごめんなさい。
 他の人は標的にすると後が怖かったから優しい半田君にしたんだよ。
 でもそんなに傷付けてたなんて知らなかった。本当にごめんね?」

「ホントに反省してるか?」

「してるよぅ…だから今年はエイプリルフール実施しません!さっ部活行こ!」

「…何だ、知らないのか?今日部活中止になったんだぞ」

「えー!?何で?春菜ちゃんが鬼道君に仕掛ける嘘を見る楽しみが!!」

「嘘だけどな」

「えっ!!?」

「お返しだ。名字の嘘に比べたら可愛いモンだろ、ほら固まってないで部活行くぞ」

「わ〜ん半田君に弄ばれたァ!悔しい!!悔しい!!」

「人聞きの悪い事言うな!!」




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