【リンハルト】
………。▼

【主人公】
………。▼
はぁ……。疲れた……。▼

【リンハルト】
あ、主人公やっと読み終わった?待ってたよ▼
はぁ〜、長かったなぁ…。本を読むのは確かに楽しいけど、3冊となると集中力を維持するのに骨が折れるよ…。▼

【主人公】
わっ、リンハルト!びっくりしたぁ…。どしたの?寝てないなんて、珍しいね…。▼
あ、もしかしてこの本読みたくて待ってた?▼

【リンハルト】
違うよ。それ、読んだことあるしね。何度も声をかけたのに、君ってば振り向きもしないもんだから…▼
まぁ、お陰で躓いてた研究の答えが見つかったから良かったけど▼

【主人公】
う…それは、…。って私に何か用?

【リンハルト】
用も何もそろそろ書庫の鍵を締める時間だよ▼
君が最後なんだ。まったく…ハンネマン先生も人使いが荒いよね…僕にこんなことを頼むなんてさ…。▼
他に適任者がいるだろうから、面倒くさいし断ってもよかったんだけど、君が見えたから▼

【主人公】
面倒くさいって……えぇっ!もうそんな時間?!ごめんなさい!それならもっと速く声をかけてくれたらよかったのに!▼

【リンハルト】
だからかけたって…。
君って集中すると周りが見えなくなる節があるよね▼
まぁ睡眠に関しては僕も人の事言えないけどさ▼

【主人公】
う…。もう、ごめんってば…。すぐ締めるよね?本戻してくる…。▼

【リンハルト】
そうしてもらえると助かるよ。僕もそろそろ研究したいし▼

【主人公】
リンハルトは今から研究するの?▼

【リンハルト】
夜の方が冴えるし静かだし、捗るんだよ。▼
……ねぇ、わざわざ僕が君が完読するまで待ってた理由がわかる?▼

【主人公】
……どーせお菓子作って来いって言いたいんでしょ▼

【リンハルト】
うんうん、もちろんだよ。▼
君の家って王国の商家なんだってね、この士官学校の食糧を寄付してるから食堂に顔が効くらしいじゃないか▼
この間貰ったやつ……僕あれ好きなんだよね、あぁいうのが研究の合間に食べられれば凄く嬉しいんだけど▼

【主人公】
はぁ…はいはい、今回は私も感謝しないといけないしね▼
でもあんまり期待しないで、材料があるかどうかはわからないんだから。▼

【リンハルト】
やった、そうと決まれば宜しく頼むよ。
僕は、ふあ…。自室にいるから▼

【主人公】
そこまで持って来いって?まったく、人使いが荒いのは誰なんだか…▼

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