Love you!



『ジャーッカールくん!!』

「ぉあっ!!?」


毎度毎度のこの光景。
またやってやがるとブン太がため息混じりに笑う。


「お前もよく飽きねーなぁ」

『だってジャッカルくんかっこいいし優しいんだもん!飽きるわけないでしょ!』

ブン太が発する言葉にもいとも容易くこの返事。


「いや、名字、気持ちはありがたいんだけどよ…、
何も俺じゃなくたって、かっこいいやつは沢山いるし、優しいやつだっているよ」

自分の言葉ながらものすごいダメージだ。

すると俺にしっかり抱きついていた名字が
俺から離れた。

『どうして?なんでジャッカルくんじゃダメなわけ?』


俺を見る顔が、訳がわからないという顔をしていた。

「なんでって…、お前には、もっと釣り合う奴が
たくさんいるよ。
なにも俺に構わなくても…」


あぁつれー。
すごいダメージだなこの言葉。


『…私、転びそうだったあの時にジャッカルくんに
助けてもらえて嬉しかったんだよ。
顔が良いとか、そんなことで見てるんじゃないの』

「う…あ…わ、わりぃ…」


怒らせちまった…
いやこれは喜ぶところなのか?


『私は、ジャッカルくんだから、大好きなの!』


少しは自惚れっつーもんを持ったって、
バチは当たんねーの…かな?


『らーびゅう!ジャッカルくん!!』






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