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目が合った。秒速で目を逸らした。新記録。死ぬかと思った。これは実に由々しき事態である。ばくんばくんと未だ鳴り止まない胸に手を当てると、燃えるように熱く感じる。やばいこれ死ぬんじゃない? ばくんばくんばくんばくん止まらない痛みに加えて汗も出てきた。手汗がすごい。
一方私が光の速さで目をそらした相手は特に気にした風でもなく超巨大ダンベルを黙々と上げ下げするのみ。鍛え抜かれた身体を伝っていく汗がなんというかもうエロい。目に毒以外の何者でもない。これを後ろでティータイム中のナミとロビンに言えばうっわ....と珍獣を見る目で見られた。ナミに。ロビンは意味深げに微笑んでいる。

仲間にこんな感情を抱くとは。自分でも想像すらしなかった。キッカケも分からない。ただ奴をみると動悸眩暈大量の汗という症状にみまわれる。チョッパー! 助けて! この症状を無くしてくれればなんでもいい。