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いかないでなんて言ったとしても、多分あんたは行ってしまうのだろう。
人のためとか、皆を守りたいだとか、そんなどうしようもなく陳腐な言葉を吐く癖してそれが何故か似合ってしまうあいつは、自分が傷つくことなんかに構いもしないで。私にはあんたさえ居てくれれば他に何もいらないのに。世界とか人々とか、平和とかそんなのどうでもいい、私にとって一番はあくまで私たちなのだ。
それなのにあんたは、私に微笑みながら絶対守るだなんて言う。嘘付いちゃって、馬鹿じゃないの。皆を守りたいってことは、そんなのもう、月並みだけど、誰も守らないってことよ。馬鹿野郎。