「よし、じゃあ着替えますね…!!」
「おう」
「き、着替えますね…!!!!」
「おう」
「いや、あの、だから!」
「はよしろや」
「だって沖田さんが部屋出てかないからぁ!」
「何で俺がわざわざ出てかなきゃなんねーんでぃ」
「ココmy room!」
「うるせぇ。俺の部屋は俺の部屋、てめぇのの部屋も所詮俺の部屋でぃ。つか別にてめぇの身体なんか微塵も興味ねーから無駄に恥ずかしがってんじゃねーやぃ」
「は、はははい」


沖田の眼力に負けた主1はそれ以上は口をつぐみいそいそと隅っこで着替えを始める。


「(そそそうだよね。沖田さんいつも私のこと下僕扱いだし、沖田さんにとってはただ横で家畜が着替えてるってだけ……)」


そう自分の中で納得してわたわたと不器用な手つきで服を脱いでいく。だがその瞬間、ツ…と背中を指が辿った。


「ひぃ…っ!?」
「………」
「沖、沖、沖田…さん……!?」


涙目でゆっくりと首だけ後ろに傾ける。するとまたツツ……っと指が背中をなぞった。


「ここ、」
「な、なんで、すか…?」
「跡になってらぁ」
「へ!?あ、あぁ、この間の戦いで出来た傷ですかね……!?そのうち消えますよ!」
「ふぅん」


沖田の指が背中から離れていき、ほっとする。だけど今度は指ではなく柔らかい何かがリップ音とともに背中に触れた。


「おおおお沖田隊長……!??いま、何して…!??」
「ご褒美でぃ。王子様からのキス、嬉しいだろぃ?」
「ええええっと……」


ボフンッ!そんな音を立ててついに主1の頭が容量オーバーになり爆発した。しかし沖田はそんな主1のことをまだニヤニヤと眺め追い打ちをかける。


「おい、早く着替えねーと、次どこにキスするかわかんねーぜ」
「ぎゃあああああ!!!ちょ、タンマ!です!!主3ちゃん土方さんヘルスミイイイイイイ」
「ヘルプミーな」



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