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下品





「今日のパンツ、ピンクのチェックなんや」

「ぎゃあああ!?」


何もないような顔して蔵があたしのスカートをぺら、とめくる。いやいやいやいや、なになになんなの?なんでいきなり捲ったの!と蔵に言うと蔵と一緒に居たらしい謙也がまぁいろいろあって、と答える。省略しすぎだ阿呆。


「いや、ユイの下着はどんなやろかって話になって」

「どっからきたのその話題」

「AVの話から体位の話になってそこから胸の話をして下着の話になった」


さらりと蔵が答える。ちょっと待て、AVの話がどこから出てきたんだ。聞くと、部活に来る途中に他の人たちが話してたのをたまたま聞いた蔵と謙也がAVのシチュエーションやらいろんな話をして、そしてそこに光やらユウジやらが出くわして話がそういうふうに展開していったらしい。あ、光来た。


「やから言うたやないすか、ユイ先輩の下着は見かけによらずかわええて」

「見かけによらずってどういうこと」

「いや、ユイはどっちかっていうとセクシー路線やないかって話やったから」

「光は甘ロリ系だと思ってたわけね」


もちろんです、と光は言う。


「あ、せや」

「なに?」

「ユイって貧乳?美乳?」

「え、なにその選択」


なら隠れ巨乳?と謙也が若干目を輝かせて聞いてくる。残念ながらそれはない。正直にBカップって答えると蔵があたしの手を握りながら育てたるで?とにっこり笑いかけてきた。


「いや、遠慮しときます」

「残念やなぁ、今なら感度も良くしたったんやけど」

「えー」


むしろ良くなりすぎて胸だけでイカされそう、と思ってたら光が同じことを口にした。だよねだよね。


「それで繋がったまま胸も一緒に愛撫したりしてそう」

「それで俺より先にイったらあかんで?とか言ってそうやな」

「でも結局女がイってもうてお仕置きって言うてがんがん突くんとちゃいます?」


蔵はあかん?と首を傾げた。いや、まあ、だめじゃないけど。


「ヤる頻度が低くても毎回そんなんされちゃ身体保たなそう」

「でも毎日するよりええやろ」

「…セックスってヤりたい時にヤるもんやないんすか」


光が当たり前でしょ、って顔して言う。もしかしなくても一番身体が辛くなるのって光の相手だ…!


「光の相手とか、大変だよね。なんかもう性奴隷じゃない?」

「性奴隷て酷いっすわぁ」

「それ言うたら千歳とかどないすんねん」

「え?千歳?」


ほら、あいつ極度のマイペースやんか。謙也が少し遠い目をして言う。確かに千歳はマイペースな上に天然なところがあるから、そうかもしれない。危険日じゃない限りは彼女が何言っても突っ込んでそう。で彼女がもうやだとか言っても照れ隠しとかと間違えて捉えたりして何回もヤりそうかも。ま、想像でしかないけどね。みんな彼女居ないし。


「そう言う謙也も何回もヤりそう」

「いや、せやかて、」

「ていうか男子ってあれだよね」

「うん?」

「女の子が嫌がっても突っ込んじゃえばこっちのもんだし中出しだってしないからって言ってゴム無しで突っ込んでそのままイっちゃえばこっちのもんだし実際出したい放題じゃない?」

「………」

「っていうか女の子ってすぐ腰砕けちゃうだろうから少し快感を与えちゃえばヤりたい時にいつでもヤれるよね」


ふとそう思って、思ったまま口にしたらいつの間にか居たユウジにお前ほんまは男ちゃうんかって言われた。なんて失礼な奴だ。ムカついたから鳩尾殴っておいた。





(せやけど突っ込まれる側の言葉に聞こえんかったわ今の)(え、そう?)(ユイってもしレズになってもカレシ役やりそう)(あたしノンケです)(架空の話やって)(先輩)(うん?)(なんや俺、先輩のことめっちゃ鳴かせたくなってきましたわ)(え゛?)







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