オマケ



「合宿で臨時マネージャーになる久々知です」

ぺこりと頭をさげた兵子の美しさに、部員共は声が出ないようだ。
感情が表にでない兵子は、まるで人形のように表情を動かさない。
初対面の連中には、とくにそうなのだ。

「テニスは景吾に習ったくらいなのだ。ルールは分かる。強くはないけど打てないこともない」

よろしく、というと、さっさと兵子は伝えてあった仕事をしに部室へ戻っていった。
数秒固まって、部員たちは我に帰ったようだ。

「あ、跡部…まさか久々知先輩を連れてくるとは思わへんかったわ…」

「跡部、すげぇなお前…」

俺にそう話しかけながらも、忍足も宍戸も目は兵子を追ったままだ。
先輩方にいたっては、鼻を伸ばして短パンからでた兵子の足を見つめている。

そろそろヤバイ、と俺が声をかけようとした瞬間。

ひゅっ!と白い物体が飛んできた。
その物体は、先輩方の横の地面に叩きつけられ、大きな音を立てて割れた。

「「「…」」」

その白い物体はバレーボールだった。
そして、こんなことができるのはこの学園で一人しかいない。

「いや〜悪い!鉢屋が急にトスするもんだからな!」

笑いながらフェンスをのぼり、上から跳んで着地した男。
暴君と恐れられる、高等部三年の七松先輩だった。

そして、このバレーボールを嗾けたのはやはりあの人らしい。
先日延々と遊ばれた記憶は、俺の中にまだ残っている。

抗議するテニス部の連中を、細かいことは気にするな、の一言で片付けた七松先輩は割れたボールを持って走ってコートから出て行った。
これは、兵子への視線を改めないとこれくらいでは済まない、というあの人の忠告なのだろうか?
そう思い、俺は未だに視線を兵子から外さない連中に召集をかける。
急いで部員に伝えたほうがいいだろう。


テニス部の注意事項に、マネージャーを5秒以上見ないという項目が足されることとなった。




      


六ろは氷帝にいる設定…かな。
鉢屋は跡部で遊ぶのが楽しいけど、こへは鉢屋で遊ぶのが楽しいといい^q^







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