BubbleBus Romance 去年、実家に届いたお歳暮はおしゃれな入浴剤や石鹸の詰め合わせだったらしい。 先日、実家に帰った際にその内の何個かが残ってたので拝借してきた。もちろん、お母さんの了承を得て……。 「これ、貰ってっていい?」 「ん? いいよ。ほら、お父さんがそういうの嫌いでしょ? あっても使わないから、使うなら持っていってよ」 見た目にもオシャレなそれは“バブルバス”―つまり、泡風呂― BubbleBus Romance 夜、注意書きを見つつ、自宅の湯船に湯を少なめに張って、貰ってきたバブルバスを投入してみた。 湯船の中は見る見る泡立っていく。 「こういうの映画でしか観たことねぇな、これ本当に入れるんか?」 「フフ、入れるよ」 「なんかなー……気持ち悪くない?」 横に並んで泡立つ湯船を見ていた嵐くんが、指先で泡に触れる。 「お父さんも嫌だったんだって……」 「うん、親父さんの気持ちわかる」 そんな会話をしてる間に泡が完成した。 普通の日本の浴室には見目、不釣り合いなバブルバス。 「嵐くん、先に入っていいよ? 私、お皿洗っちゃいたいし」 「……いやだ。こんなん風呂じゃないだろ。絶対、入ってもさっぱりしねーもん」 嵐くんは微妙な顔をしてすくっと立ち上がった。 困ったなぁ……でも、そうだよね。嵐くんがこういうの好きじゃないってわかってたのに……。かと言って、今からお湯を溜めるのはやっぱりもったいない。 思案しながら、しゃがみ込み、湯船の泡に手を入れて掻き回した。 「オシャレなんだけどなぁ……」 「俺みたいなゴツい男が一人でオシャレな泡風呂とか変だろ? 想像してみろ……気持ち悪ぃよ」 嵐くんが一人で泡風呂にドッシリと座ってる姿を思い浮かんだ。 「…………」 「でも、おまえが一緒に入るなら、俺も入る。それでどうだ?」 隣を見上げれば嵐くんは、時折見せる悪い顔で笑ってた。 * * * 狭い湯船に嵐くんと二人で収まれば、体積の増加に伴ってモコモコの泡が更に嵩を増したように盛り上がる。 「どんな感じ?」 「ハリウッドのラブシーンみてぇ」 恋人同士が仲良く泡のお風呂に身を沈めてる……シチュエーションだけなら、たしかに映画のワンシーンのようかもしれない。 というか、そういう感想が聞きたかったんじゃないんだけどな……。 「泡はどう?」 「わかんねー。目に入ったら滲みるんだろうなってのはわかるけど。間違っても顔に掛けらんねーな」 * * * たしかに見た感じはオシャレだけど、いつもと変わらないなぁ……。 そう思ったら、バブルバスも、お湯に泡が乗ってるだけに思えてきた。 ついでに、あることに気づく……腰に当たる異物感。これって…… 「あの、嵐くん……あ、当たってる///」 「ああ、悪ぃ……つーか、自分の彼女が目の前で裸でいんだから、そりゃ勃つだろ。俺、男だし」 堂々と言い放つ嵐くんに急に恥ずかしくなって、体を離そうとしたら、腰を両腕で掴まれた。 「……えっと…嵐くん?」 「美奈子……」 腰を抱いていた嵐くんの大きな手が、私の剥き出しの胸を覆う。 「……ちょっ///」 泡のおかげで見えないけど、嵐くんの動きに合わせて泡がモコモコと動く。 ベッドではなく、お風呂で…しかも映画みたいな泡のお風呂で……普段と違う状況が興奮剤となったのか、ちょっとした愛撫にすぐに体は反応して、胸は張り、その先端は見る見る硬くなった。 「ほらな? 認めろ。おまえだって興奮してんだ」 意地悪な声が聞こえて、キュッと乳首が摘まれた。摘んだまま、グリグリと弄られる。 「なんか滑る……ああ、泡のせいか」 「あ…嵐く、ん……ちょっと痛い」 泡で滑るのか、いつもより強く摘まれてさすがに「痛い」と訴えると「悪ぃ」と呟き、先端から指が離れた。摘まれたままの形を保つように乳首は勃ったままだ。 乳首への愛撫をやめる気はないらしく、今度は手の平で硬い先端を押しながら胸全体を揉み解すように愛撫される。 そのうち、右手が肌を摩りながら下降していく。柔らかいお腹の肉を撫でながら、嵐くんの右手そのまま、ピッタリ閉じたままの私の太股の間に割り込まれていく。 「んッ///」 閉じていた太股と太股の間に少しだけ隙間を開ける。嵐くんが触れやすいように。 私の意図に気付いた嵐くんは、少ないお湯の中で揺らめく陰毛を軽く引っ張って私の秘部を刺激する。 思わず腰がビクッと動いた。 「我慢すんな。俺も我慢しねーから」 「えっ……?」 太い指が秘部の中心に触れた。人差し指と中指で花唇を開きながら、指の先端で敏感な入り口を掻き混ぜられる。 「お湯の中でも、トロトロしてんだな……すげー」 「やぁ/// んっ……ハッ///」 快楽に腰が浮き上がるけど、嵐くんが左腕でお腹ごと抱きしめてるから、留まっていられる。それでも足が勝手に動き、浴槽の中で泡が跳ねだし、その衝撃で泡が散った。入り口を解した指が、今度は奥に入り込んでくる。 「あ、お湯! ひゃ、あ…は、入ってきちゃう///」 「痛いんか?」 「わ、わか…らな……///」 泡が入ってきてないのか、痛みがほとんどないのは本当。 「やっぱ、泡が入ると不味いよな……」 一人ごちる嵐くんが、ゆっくりと私の中から指を抜いた。 「続きはこっち。ほら」 「……キャッ!?」 嵐くんに抱えられて、一緒に浴槽から出る。 泡で体がよく滑るから、落ちないように必死で嵐くんの太い首にしがみ付いた。“お返し”と言わんばかりに私を抱き上げる嵐くんの腕の力も強くなった。 嵐くんが椅子に腰掛けたから、ほっと一安心して先程まで浸かっていた泡風呂を見る。 最初はあんなにモコモコしていたのに、気付かない間にバブルバスの泡はほとんどなくなっていた。 脇の下に手を入れられるくすぐったさに身を捩ると、目の前には嵐くんの顔があった。唇が重なって、すぐにそれは濃厚なものとなる。 熱いお風呂で熱い舌を絡め合う。 もう自分たちの存在を認識するのがやっとで、本当に映画のラブシーンではないかと思うほどだ。 淫靡な雰囲気に合わせ、私はキスしながら嵐くんの首に腕を回した。 私が濡れた髪に触れていると、嵐くんは私の腰を揉むように撫でる。 最近の私たちの合図……―そろそろ挿れる― だから名残惜しくも唇を離して、その熱の篭った瞳を見つめながら、私は「いいよ」と返事をするの。 腰を揉んでた手は、今度は腰をしっかりと掴んだ。体の力を抜いて身を任せる。 すぐに秘部に熱くて硬いものが接触して、それはすぐに大量の愛液を纏うように秘部を行き来する。尖った芽と自身の先端が擦られる快感に、思わず腰を引きそうになるが、腰を掴まれてるから、直接的な快感を享受せざるを得ない。 「そ、れ…ダメ/// はッ!? ハァン///」 「気持ち良いだろ? これ、すっげー、ぬるぬるで俺も気持ちいい……美奈子、ちゃんと力…抜いてろよ」 ―クチャクチュ……グプゥ……― ついに硬くて熱くて大きなソレが胎内へと侵入してくる。 対面座位だから、自分の体重がかかり、大きなソレを根元までしっかり飲み込んでしまった。お腹の内側に反り返った先端が当たって気持ち良い……。 * * * 「あぅっ!! イャァ/// あ、あら・・・くん///」 「っ/// 美奈子///」 「あっ、あぁ〜っ///」 さっきから、どれくらい経ったかわからない。 けど、互いに時間を確かめる気もなかった。 挿入されてすぐ、腰を力強く動かされた私はあっという間にイッた。 それに耐えた嵐くんは、それを挑戦と受け取ったのかまた違った腰の動きで私を追い詰めていく。 何度もイって、嵐くんも何度か射精して、それでもまだ私たちは求め合った。 今度は、鏡に手を付く私を後ろから嵐くんが突き入れて、激しく腰を振る。粘度の高い、互いの体液が脚を伝って流れていく。 何度か潮まで噴いて、足元に水溜りができた。最初はピュッと勢いのあった潮も何度も噴いたからか勢いがなくなった。 腕も脚も怠くて辛くなってきた頃、それに気付いた嵐くんが私の手を鏡から離させて、繋がったまま少し後退った。 今度は、床に四つん這いにさせられる。 「美奈子、悪い……次で最後だ、から///」 コクリと頷いて了解の合図。 怠いから上半身を床につけた。掴まれた腰だけを上げた状態で、私は快感に溺れていた。目からは強すぎる快楽のせいで涙が、口の端から涎が垂れてバスマットに流れる。 嵐くんの腰の動きがより深く強くなった。子宮口がガンガンと犯されている。 「美奈子……あ、出る///」 「……フッ/// うん///」 腰の動きがピタリと止まり、子宮口に先端がくっつけられる感覚。 嵐くんの腰がブルッと震えると、すぐに最奥に何度目かの熱い粘液がかけられた。 * * * 「風呂場で良かったな。ベッドであんなことになってたら、後始末すげー大変だもんな」 「……うん、そうだね」 激しい情事の後、お風呂を出た私たち。私は気怠い体をベッドに横たわらせて、嵐くんに腰を摩ってもらっている。 「じゃあ、決まり。もっと、ソフトにヤろ!!」 「まさか、まだヤる……の…?」 「嫌なんか? 俺、まだヤり足りねーよ」 目をキラキラ輝かせて、迫る彼にから目が離せない。 「安心していいぞ。側臥位にする。睡眠時も側臥位なら、あんま腰に負担かかんねぇみたいだし。側臥位って妊娠中のセックスにも薦められてるみたいだしな。それなら腰も安心だろ?」 そのまま流される私は、バブルバスの雰囲気にまだ酔っているのかもしれません。 END 〜あとがき〜 115000hitを踏まれました、山田花様に捧げます。 花様、大変お待たせしました!! 一応、自分なりにバブルバスのことを調べた上で書きましたが、想像が半分以上という状態になってます(^_^;) “エロはファンタジー”だと思ってくださいw ご期待の作品に仕上がっていれば幸いです。 持ち帰りは山田花様のみでお願いします。
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