*捧げ物【文】* | ナノ



Love Revenge


「あの、コウちゃん……ここは…」
「メリーゴーランド乗ったら、言うこと聞くんだろうが? ほら、来い」

コウちゃんに誘われて遊園地でデートした帰り、私はネオン輝く怪しい建物の前に連行されていた。

大きく“ホテル”と記載されているけど、この派手な装飾は……間違いなく“ラブホテル”!!


Love Revenge


コウちゃんがメリーゴーランドが嫌いなのは承知済み。
それでも、どうしても恋人らしく2人で馬に乗ってみたくて、この日の私は食い下がった。
最終的に「一回だけ! 一緒に乗ってくれたら、今日は言うこと聞くから!!」と懇願する私に、コウちゃんは仕方なさそうにメリーゴーランドに同乗してくれたのだ。

メリーゴーランドに乗り終えた後も、とくに無理な要求をするでもなく、いつもと変わらないデート。
遊園地を後にしてようやく「ちょっと行きたい場所があるから、付き合え」って言われるままに付いて来てみれば…行き着く先はラブホテルだった。

コウちゃんに手を引かれ、あれよあれよと連れ込まれる私。
エレベーターに乗る際に見知らぬカップルと鉢合わせになった時は、恥ずかしさで死ぬかと思った。

「おい、美奈子。引っ張るな、服伸びんだろうが」
「あ、ごめんなさい……」

知らず知らずにコウちゃんの服を掴みながら歩いていたらしい。
気付けば利用する部屋の前に立っていた。

カードキーを差し込み、ドアを開けたコウちゃんに先に入るように促されて入室。

「…………」
「どした?」
「なんか、普通……」
「はぁ?」
「ピンクのライトとか、ま〜るいベッドがあるのかと思ってた」

部屋は俗に言うラブホテルと言うより、普通のホテルのよう。

「ククッ、オマエは耳年魔かよ」
「/// もう!!」

一発叩いてやろうと隣に立つコウちゃんを見上げれば、真剣な顔をするコウちゃんに見下ろされていた。

「おら、目ぇ閉じろ」

命令されるがままに目を閉じれば、すぐに唇が唇で塞がれる。
コウちゃんの舌で突かれ、唇を少し開けば、舌はすぐに侵入してきて私の口内は蹂躙された。

「ん、ふ…ッハァ///」

コウちゃんのキスは、いつも時間と共に徐々に激しくなる。
とくにこうやって情事の前はいつも……

「風呂入るぞ」
「えっ……」
「こっちは散々、恥ずかしい思いさせられたんだ。オマエにはたっぷり、言うこと聞いてもらわねぇとなあ?」

耳に息を吹きかけられながら、艶のある低音で告げられるだけで腰が砕けそうになった私をコウちゃんはお姫様抱っこしてお風呂場に向かった。


* * *


正面を向き合いながら、互いに体を洗い合うことを要求され、コウちゃんは私の体を、私はコウちゃんの大きな体を恥ずかしさに堪えながら洗う。
否が応でも、目に付くのは、徐々に持ち上がるコウちゃんの自身。コウちゃんも私の裸に興奮してくれてるんだ……そう思うと、嬉しくて恥ずかしさも我慢できた。

体を洗ってるだけなのに、実際にはすでに性行為。
風呂場には似つかわしくない、荒い息が響く。

「あ、イヤ///」

胸を下から持ち上げるように、コウちゃんが胸を洗い始めた。
親指で乳首が押されると、腰は勝手に動き出し、コウちゃんの体を洗う手が止まる。

「美奈子」

名前を呼ばれるのは、「手を動かせ」と催促されてるから。
とりあえず、どうにかしようと思い、コウちゃんの背中を洗おうと抱きついて背中をさする。

「うぉ!?」
「?」
「オマ……ずいぶん、サービスしてくれんじゃねぇか?」

指摘されて、自分が何をしてるか理解した。
背中を洗い易いようにしたつもりが、コウちゃんの太ももの上に乗っかり、自分の胸をコウちゃんに押し付け、更にはコウちゃんの勃ち上がった自身を私のお腹に擦り付けていたのだ。

「おい、美奈子///」
「だ、だって〜///」

私が動くたびにコウちゃんは自身が擦られ、私は乳首が擦られる。

「……っくそ! 一回出すぞ!」
「えっ!? あぁっ///」

コウちゃんにギュッと抱きしめられた瞬間、お腹や胸の下部分の膨らみに熱いネバネバした液体が勢い良くかかった。

しばらく抱きしめられた後に、コウちゃんにシャワーで洗い流された泡と粘液。
お湯と共に流される粘液を見ていたら、一回射精しても萎えないコウちゃんの自身は今も、ピクピクと動いて存在を主張しているのが目に入った。


「美奈子……ほら、アレだ。アレしてくれ」
「アレ?」
「あぁ……しゃぶってくれ。イヤじゃでいいんだけどよ」

コウちゃんの膝から下りて、椅子に座ったコウちゃんの前にしゃがみこむ。

「いいのか?」
「だって、今日はコウちゃんの言うこと聞かなきゃいけないでしょ?」
「まあな?」
「フフ、コウちゃんは優しいなあ」
「っるせー/// おら、とっとと、しゃぶれ!!」

目の前で起立した自身をそっと掴んで、先端から口に含む。
先端の窪みをチロチロと舌の先でくすぐれば、精液が洗い流された場所に、ぷくりと先走りが滲み出した。

そのまま喉の奥まで銜えて、ストロークしてみたり、口から出して裏スジに舌を這わせたり……普段なら、恥ずかしくて出来ないようなことを自分から進んでしてる。
初めて来た“ラブホテル”という場所に興奮してるのかもしれない……。

どうしよう、また来てもいいかもしれない。

「なあ、そのまま腰上げろ」
「んっ、こう?」
「で、脚開け。……お、おぉ……悪かねぇ///」

自身から口を離し、後ろを見てびっくり!!
忘れていたけど、そこには大きな鏡があり、鏡は股を開いて、秘部をパックリとさせている恥ずかしい私が写し出されていた。

「口、離れてんぞ? しゃぶれ」
「ゴメン///」

必死にレロレロと舐めれば、上からコウちゃんが苦しそうに息を吐くのが聞こえる。

「……んぐ……んっ!?」

再び自身を喉の奥まで銜えた瞬間、膣に気持ちの良い圧迫感が広がった。
コウちゃんは上半身を前に倒し、私の秘部に指を入れたのだ。

「俺の銜えながら、濡らしてんのか? エロいなオマエは……ククッ」
「ひぁあ!! あっ、アムっ///」

二本に増やされた指は、私の良い所を器用に擦り続けてる。

―どうしよう……出ちゃいそう///―

擦られてる場所は俗にいうGスポット。

以前、コウちゃんにここを激しく攻められ、私は生まれて初めて“潮”を噴いてしまった。
初めてだったことと結構な勢いだったこともあり、思わず粗相をしてしまったんじゃないかと勘違いしたほどだ。
あれ以来、私の体は割と潮を噴きやすくなったらしい。
少なくとも、コウちゃんが“噴かせよう”と弄れば、我慢も出来ずに噴いてしまう体になってしまった。

「コウちゃん!! ダメ/// それ以上されたら……で、出ちゃう///」
「構わねぇだろ。つーか、出しちまえ? 風呂場なら出し放題だろうが」

コウちゃんは止めるどころか、指の動きを早めてくる始末。

―あぁ…もう……本当に///―

―クチュクチュグチュグチュ―

私の中が掻き回される音が響く。
足腰はガクガクし始めてる。
膝立ちしてるのが、そろそろ辛い。
口はいつの間にか、コウちゃんの自身を離してしまっていた。

「あっ、いや/// ゃんっ///」
「水っぽくなってきたな……そろそろか?」

―プシャァァッ!!―

自分の股から液体が噴き出る感覚、太ももに液体が掛かる感触……出ちゃった///

上半身はコウちゃんの脚にしがみ付いている。
足腰は保っているけど、ガクガク笑っていて自力じゃ立てない。

「美奈子、大丈夫か!?」
「うん/// でも、立てないかも……きゃっ! コウちゃん!?」

コウちゃんは突然、私を抱えあげて風呂場から出ると、体も拭かずに部屋のベッドに寝かされた。

「コウちゃん?」
「あそこで続けたら、のぼせるだろうが……風呂場じゃゴムもねぇからよ?」

コウちゃんは先走りの垂れる自身にゴムを被せると、覆いかぶさってきた。

「挿れるぞ」

仰向けになってる私の股が大きく開かれ、直後に圧倒的な熱が割入ってくる感覚。

「ん〜///」
「きっつ……///」

大きなそれは一気に最奥まで入ってきた。

コウちゃんが腰を動かなくても、ビクビクと動く自身に私の膣は反応して締め付ける。

しかし、それも束の間。
コウちゃんは我慢が解かれたように激しく腰を振り出した。

子宮口に入り込もうとでもしてるのかと思うくらいの勢いに私は吹き飛ばされないよう、必死にベッドのシーツを掴む。
湿っていた髪が序々に乾きつつあるのは、私たちの熱気が凄いからだろう。

「コウちゃん! イク!! イッちゃう!!!」
「一度、イッとけ!」
「あ、あ…イっ! アアァ///」

私が絶頂を迎えている間もコウちゃんの腰の動きは止まらず……むしろ、締め付けに負けないように勢いを増したのかもしれない。

やっと絶頂が落ち着いたあたりで、コウちゃんが射精した。
すぐに自身を膣から抜き、精液がたっぷり入ったゴムを取ると口を結ぶ……そして、萎えてない自身に新しいゴムを被せて、私の中に再び入ってきた。

今度はうつ伏せからのバック挿入。
コウちゃんは私の腰を掴み、さっきと変わらぬ勢いで最奥を突いている。


大きな鏡になってる壁にはそんな私たちの絡み合う様子がお風呂場の鏡より鮮明に写っていた。

腰だけを持ち上げられ、涎を垂らして快感に喘いでいる私。
腰を勢い良く振り、快感に上り詰めようとするコウちゃん。

「アンっ/// あ!!」
「クッ/// 美奈子、気持ちいいか?」
「ぅん/// ひゃう!」
「もっと、ハッキリ言え」
「で、も…あぅ/// 聞こえちゃった、ら…」
「オマエ…ぅっ/// ここぁ、ホテルなんだよ? おら、遠慮なくデケー声出しとけ」

防音がどうなってるか心配…でも、今、この部屋に聞こえるのは私たちが絡み合う音だけ……

「き…気持ち、いい/// 気持ちいいよぉ!! ああっ///」
「上出来だ///」

*
*
*

「ハァ、ハァ……コウ、ちゃん/// もう……許して///」
「ハァ……言うこと聞くんだろうが? せめて、あと一発がんばれ」


やっぱり、メリーゴーランドもホテルももういいかも……




END

〜あとがき〜

92000hit・キリ番を踏まれたしおり様に捧げます。

初っ端から謝罪させていただくと、リクの“ドS”が迷子になってる感が……
ドSになってなかったら申し訳ないです!

ドSの加減が難しいヽ(´∀`)ノ


もう一つのキリリク(94000hit)は、引き続きお待ちください。

お持ち帰りはしおり様のみでお願いします。


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