午前0時の悪戯 足に力が入らない。 正式には足にも力は入ってる。ただ、“他の場所”に力を入れすぎてしまっているため、足が力を均等に保てていないのだろう。強い快感に腰から砕けそうになる体を支えているのは目の前のタイルの壁と背後からわたしを抱える琉夏くんだ。 わたしを抱える琉夏くんは楽しそうに鼻歌を浴室に響かせている。その左手は重力で下がる胸を揉み、右手は秘部に入れたバイブをグリグリと奥に当てるように回すのに忙しく動いていた。 「あ、あぅ……///」 「気持ちいいんだ……カワイイ。ねえ、美奈子? イタズラされるの期待してた?」 「違っ、ちが……ぅっ」 ──ハロウィンなのにお菓子を用意してなかったから── 「トリック・オア・トリート!!」 時刻は深夜0時を数分だけ回っている。実質は10月31日だけど、眠る前だから10月30日の延長としか考えていなかった。たとえ、ハロウィンの認識があったとしても浴室にお菓子を持ち込むことはしない。そして、琉夏くんは最初からイタズラを遂行するつもりで、あのセリフを言うためにお風呂場に突入してきたのだろう。 強めに抓られた乳首に腰がビクンっと動く。お尻には臨戦態勢の琉夏くんのアレが当たり、先走りがわたしのお尻を濡らした。 (あ、興奮してるんだ……///) 自分のことでいっぱいいっぱいで気付かなかったけど、耳に当たる琉夏くんの息遣いはさっきよりずっと荒い。 “琉夏くんが興奮してる”……それだけでわたしの子宮が疼くような擽ったさを覚えた。 「琉夏くん、もう……も、挿れて?」 はしたなく砕けそうな腰を上げる。 「……サイコー/// うーん……でも、まだダメだ。もっと、イタズラしたい/// ほら、オマエのここ、めちゃくちゃに……」 「ゃっあ!!?? ///」 琉夏くんがバイブを激しく抜き差しし始めた。気持ち良すぎて頭を上げることもできなくなる。バイブの設定もいつの間にか【強】に設定され、グチャグチャにかき回される膣からは愛液が飛び散って壁や太股に飛ぶのが見えた。 「ああっ!! ひゃぁ!!」 「ハハッ!! 凄い締め付け……美奈子、イきそう? イく? イくときは言って?」 「んんっ///」 バイブの抜き差しに加えて、その上の茂みに隠れる突起が激しく弄くり回され、目の前がチカチカする。腰も無意識に動き、お尻の谷間に琉夏くんの自身を擦り付けるように前後している。 「あ、あぁ!! イっちゃっ……や、ダメぇ!!! っ!!!」 目の前が真っ白になる感覚。ビクンビクンと動く体。締め付けに耐えられなかったバイブはズルリと飛び出た。 そして、尿道からジワリとした感覚、直後にショロショロパタパタという音が耳に届く。 「ヤ、ヤラぁ/// いやっ/// 見ないで!!!」 「ハァ……気持ち良すぎておしっこ漏らしちゃう美奈子もカワイイ///」 まだチョロチョロと尿が漏れる中、「カワイイ、カワイイ」と繰り返す琉夏くんにうなじをベロリと舐められ、恥ずかしさで倒れそう。 鈍い音を立ててバスマットに落ちたバイブは白く濁った愛液を纏いドロドロのまま振動している。 * * * 今度こそ足に力が入らなくなり、床に膝を付けたまま湯船の縁に手を置くわたしの腰を抱え込んだ琉夏くんは、一心不乱に愛液と尿で汚れた秘部を舐めしゃぶっていた。止まない快感に下半身はイきっぱなし状態。何度、潮も噴いてしまっただろう……それなのに、まだとめどなく愛液は流れる。 琉夏くんに最後にジュッと愛液を吸われ、わたしはまた絶頂を迎えた。 「……勃ちすぎて痛ぇ。ゴメン、イタズラが過ぎた……挿れるから、もう少しだけ付き合って……」 シャワーでさっと流された床に寝転がされる。 覆い被さる琉夏くんに自然と腕を回せば、それが合図となって秘部に硬く大きくなった亀頭が宛てがわれた。下りてきた子宮が琉夏くんを欲しがっている。 イきっぱなしの膣内は挿入を拒むかのように締め付け、琉夏くんは苦しそうな顔をしながら強く腰を押し込んだ。 ズプリという感覚を伴ってようやくソレは私の胎内を犯す。 ジュポジュポグチュグチュというイヤらしい水音が小さな風呂場の壁に響き下腹部にまで振動するようだ。 激しく腰を振る琉夏くんの亀頭がわたしの子宮口を抉るようにぶつかった瞬間、わたしの下腹部はまた絶頂を迎える。 「出るっ……っ」 眉を顰めながら、そう告げた琉夏くんの自身がビクンと震えた。直後、胎内にドロりとした熱を感じながらわたしは目を閉じた。 午前0時の悪戯 END 〜あとがき〜 ハロウィンとかこつけたエロ!! ハロウィンが途中から消え失せましたね。
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