衝動(不破) お店に飾るために買った新しい観葉植物。 業者さんが届けに来た時に、ちょうど剣人さんが来店してたことがきっかけで、閉店後に模様替えを手伝ってくれることになった。 今日はわたし一人だったから、手伝ってもらえるなら凄く助かる。 * * * 「今日、お休みだったんでしょ? 貴重なお休みに手伝わせちゃって本当に良かったの?」 いつもより早めに閉店した店内で、壁掛けのライトを取り替えてくれてる剣人さんに尋ねれば「気にするな。どうせすることもねえから」と僅かに口角を上げて返された。 椅子やテーブルを動かすのも「いい筋トレになる」って良いながら、積極的にやってくれるから、私は届いたばかりの観葉植物を移動させる。 「痛っ……」 「 !? 大丈夫か?」 観葉植物の葉が手のひらを掠った。 床にしゃがみ込んで傷を観察したら、傷自体は浅く皮を切った程度だったが徐々にうっすら血が滲み始め、さっきとは違うヒリヒリとした痛みと脈打つ感覚が手のひらに広がる。 「うん。ちょっと切っちゃったみたい……」 「見せてみろ。……血、出てる」 「大丈夫、絆創膏あるから…」 剣人さんに切った左手を掴まれたまま、空いてる右手でエプロンのポケットを漁る。 こういう時のために絆創膏を入れておいたはずだが、なかなか見つからない。 「あ……」 「ん?」 「洗濯した後に入れ忘れたかも……」 エプロンは一昨日の夜に洗濯して昨日、干した。その記憶はあるのに、絆創膏を入れ直した記憶はなかった。 「剣人さん、とりあえず手を洗ってくるね」 手を洗って、店に常備してある救急箱を取ってこよう。 そう伝えても、剣人さんはわたしの手首を掴んだまま離してくれず、手のひらを睨んだまま……。 手首を大きな手で掴まれてるから、立ち上がることが出来ない。 「あの、手を離して……ちょっ……剣人さん!?」 なにを思ったのか、手のひらに顔を近付けた剣人さんはヒリヒリと痛む傷を舐め始めた。 「消毒だ……こんくらいの傷、舐めときゃ治るだろ?」 「だからって……んっ///」 手のひらを舌が這う度に腰のあたりがムズムズして立ち上がりたいのに、ますます立ち上がれなくなる。 「……ケ、ケン…トさん!! ひっ…やぁ///」 「…………んな顔すんな。我慢できなくなる……」 「そんな顔…って/// 剣人さんが、させてるんでしょ!?」 「……じゃあ、責任…とってやろうか?」 「えっ…///」 * * * およそ飲食店には似つかわしくない音と声が響く。 「ゃあっ///」 「もっと声、聞かせろ」 既にズボンは脱され、エプロンの下はショーツだけにされてしまった。 剣人さんはクロッチ部分を横にずらして、長い指で膣をかき混ぜている。それはエプロンに隠され、モゾモゾ動いてるのだけが確認できた。その下から“クチュクチュ、ヌチャヌチャ…クプ…”という艶かしい水音と身体を奮わす快感が続いている。手のひらの切り傷は血は止まったものの、汗が染みてさっきよりもピリピリと痛い。 腰も剣人さんの指の動きに合わせて抑えることも出来ずに激しく動いては、より強い快感を感じる場所に指を導くようだ。 「はぁ……ん/// あぁっ!!」 さっきより、わたしの声も水音も大きくなっていて、身体は確実に絶頂に向かっている。 「ダメ!! ダ、メ…/// もう!!」 「……我慢すんな」 「ひゃッ!? そこっ///」 止めを刺すように、膣の上でぷっくりと主張する豆がグリッと押し潰された。 「あっ!! ぁあん///」 秘部から「プシュッ」と勢いよく噴出した潮はつけたままのエプロンを濡らし、色濃いシミを作る。 「派手に噴いたな。指、喰い千切られるかと思った」 剣人さんは膣に入れたままの指を数度、膣壁を擦るように動かすとゆっくりと抜いた。 挿入されるものがなくなったソコがパクパクと開閉してるのが自分でもわかる。 同時に栓を失った愛液はお尻の方にまでドロッと垂れるように零れた。 「……も…やだぁっ///」 「悪い……もう、抑えらんねえ……」 「剣人さん……」 そう熱っぽく言って覆い被さってきた剣人さんの背に手を回した。 抱き着くように、更に強い快感を強請るように……。脈打つ手のひらに剣人さんの鼓動が重なるのを感じる。 * * * その体躯に見合った長大な自身はガチガチに勃起していた。 硬くてツルツルとした亀頭からは先走りが溢れて、数度入り口に擦り付けるとすぐに自身は膣を目一杯広げるように挿入された。 「……っ!!」 「……キツっ。…力、抜いてろ」 その大きさに思わず身体には力が入ってしまう。 剣人さんに言われたまま、ゆっくり息を吐く。自分では力を抜くことが出来たのかイマイチわからなかったが、私の呼吸に合わせて剣人さんの自身は一気に奥までズルリと入ってくることが出来た。 熱い肉の棒が最奥まで侵入してきた瞬間、快感が走った私の身体にまた力が入り、剣人さんの自身を締め付けてしまったらしい。剣人さんは苦しそうな表情を浮かべながら小さく呻く。 「ふぅ……危ねぇ…」 「……だ、だいじょう?」 「あぁ。思わず出そうになった……ん? 安心しろ。外に出すから」 そう言って剣人さんは苦笑しながら、わたしの汗で湿る髪を撫でる。 不安そうな顔をしてしまったのかもしれない。 半ば勢いで性行為にまで飛んでしまったけど剣人さんの立場上、ちゃんと避妊具を用意するなりの準備をしてから行為に臨むべきだった。 ―剣人さんのことだから、自分の立場よりわたしのことを心配してくれてるんだろうな……― 「……ひゃぁっ!? あぁ///」 「考え事か? 今はこっちに集中しろ…!! やっと、お前を手に入れられたんだ……」 「……剣人さ、ん///」 * * * 対面座位の形で腰を激しく動かされ、わたしは振り落とされないように剣人さんの首にしがみ付き、剣人さんは離さないようにわたしの頭を掻き抱く。 対面座位の次は四つん這いにされた。 仕事柄、体力には自信があったけど、剣人さんの体力にはとてもじゃないけど勝てる気がしない。繋がったまま器用に体位を変えることが出来るのは、普段アクティブなダンスしていることと関係があるのかもしれない……正常位に変えられながら、ふとそんなことを考えていた。 わたしと剣人さんは身長差があるから、バックより正常位の方がお互いに負担がないし、なにより肌と肌が密着してられるから安心できた。 激しいピストンに翻弄されながらも、どうにか剣人さんに気持ちよくなって欲しくて、目の前の汗ばむ胸元に痕が付かないようにキスを繰り返す。剣人さんの腰の動きが少しだけ激しさを増し、自身が更に膨らんだ。 「あ、あぁ/// ゃあんっ///」 亀頭が子宮口にガツガツあたり、意識が本当に飛びそうになる。 「そろそろだな……我慢しないで思いっきり、イけ///」 自身がグッと押し込まれた瞬間に豆を擦られ、わたしは今日一番激しくイった。胎内は剣人さんの自身の形を覚えるように締め付ける。 「ヤベ! 出る……っ!!」 快感に悦ぶ膣内から、太い自身が勢い良く抜かれると同時に太股に熱い精液がかけられた。絶頂でボーっとするのに、射精の快感を噛み締めてる剣人さんの色っぽい表情から目が離せられないわたしの視線に気付いた剣人さんと目が合い、そのまま唇を重ねた。 * * * 「悪い。お前がケガしたってこと、すっかり忘れてた」 バツが悪そうな顔しながら、剣人さんはわたしの手のひらに絆創膏を貼ってくれる。理性を抑えられなかったことへの罪滅ぼしのつもりらしい。 「ふふ。途中から痛いの忘れちゃったから、ここはお互い様ということで」 「ハハ。そうか」 衝動 「……美奈子…今夜は寝れねえかもな?」 「……えっ///」 「掃除と換気、あと模様替えの続き。しっかりやっておかねぇと問題になるだろ?」 END
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