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秘密の夜


……押し入れの外からは大迫先生の声がする。修学旅行の夜の恒例行事……男女混合の枕投げ大会。騒ぎ過ぎたわたしたちの声を聞き付けた大迫先生が乗り込んできた。

急なことで隠れきれずにみつかった何人かの生徒が説教をされてるらしい。

わたしがとっさに隠れたのは押し入れの中。
布団がすべて外に出てるからこそ余裕で隠れることが出来た。
気になるのは誰か他にもこの押し入れの中に隠れてる人が居ること……。

真っ暗闇の中、誰かわからない人と一緒にいるのは怖い。
怒られること覚悟で出ていきたい。でも、ちょうど、わたしがいるのは押し入れの奥……出たくても出れない。

先生の説教が終われば、もう一人の誰かも出ていってくれるだろう……。

―ギシッ…―

微かに木が鳴る音がした。同時に自分のすぐ近くに熱を感じた。
誰かの手がわたしの腕を摩るように触れてくる。

とっさに声が出そうになったが、実際には出たのは恐怖で声にならない声だった。

腕だと確認出来たのか、その手はそのままわたしの体を這うように撫でる。

―早く……!! 早く!!―

体にのし掛かる重み。

耳や頬に息が掛かる。

「美奈子……俺だよ」
「……えっ!? ……る…琉夏、くん……?」
「そう。琉夏くんだよ? 安心した?」

声が漏れないように互いの耳元で息だけでされる会話。

「……なんで、言ってくれなかったの? 誰かわからなくて怖かったんだよ?」
「うん、怖がってるオマエが可愛かったから、つい……」

「なんで、わたしだってわかったの?」
「オマエが入ってくの見て、入ったから」
「もう!」

琉夏くんが小さく笑いながら、わたしの太股を撫でる。気付けば、わたしの両脚の間に琉夏くんは体を納めていた。脚を閉じようにも閉じれない。

「……うんっ/// やだ、くすぐったいよ……あっ/// やめて///」
「……う〜ん…やだって言ったら?」
「えっ……琉夏くん? だ、ダメだよ……」

押し入れの外から聞こえる大迫先生のボルテージは上がってきている。

「大丈夫。まだ、もう少しかかるよ……だから、いいだろ?」

下唇を食むようにキスしながら琉夏くんは体操服越しに私の秘部を掌全体を使って揉み始めた。

「……ふぇ///」
「しー……声出したらバレちゃうよ?」

* * *

押し入れの中に微かな水温が響く。

―クチュ、レロ―

さっきから、わたしは琉夏くんの指を舐めしゃぶってる。

わたしが声を出さないように…という琉夏くんの考え。
私が舌で指を愛撫するように舐め、琉夏くんも応えるように指で口内の気持ち良い場所を弄る。

「美奈子…おっぱいイタズラされて気持ち良いだろ? 先っぽ、コリコリになってる……ほら?」
「んぅ///」

体操服の中に頭を潜り込ませた琉夏くんが乳首を軽く噛む。痛みギリギリの快感に乳首が最大に固くなってるのが自分でもわかった。
噛まれた後は愛しむように舌をネットリと乳首に絡ませてしゃぶられる。
強く吸われれば腰が自然に動き出した。

「美奈子、腰、そのまま浮かせてて? ズボンとパンツ脱がすよ」
「……あっ、待って///」
「待てない。早くしないと、大迫ちゃんの説教が終わっちゃうだろ?」

体操服から顔を出した琉夏くんが、わたしのハーフパンツに手をかけた……そのとき、ちょうど大迫先生の説教が終わったらしい。

「……琉夏くん! 出ないと!!」
「あーあ……しかたない。とりあえず、出よ? でさ、俺に着いてきて?」
「えっ?」
「エッチの続きする。さっき良い場所をみつけたんだ。そこで続きすればいい」
「…………///」

* * *

「ここ……?」
「みんな、トイレは廊下の真ん中の方を使うから……廊下の隅にあるここは人が来ないんだ」

言われた通りに廊下の隅にあるこのトイレは人があまり来ないらしい。

「でも、ちょっと怖いね……」

男子トイレの個室の奥。
バレないように明かりはつけてないから怖い。怪談話の舞台みたいでなにか出てきそう……。

蓋を閉めた便器に座りながら、前に立つ琉夏くんを見上げる。

「平気平気、霊ってエロい妄想してると寄ってこないんだって。だから、エロいことしてたら出てこないよ? ほら、早くしないと……誰かが捜しに来ちゃう……」

さっきみたいに、琉夏くんがわたしのハーフパンツに手をかける。脱がせやすいように、自分で腰や脚を琉夏くんに合わせて動かせば、ズボンと共に下着も一緒に脱がされた。

「あ……、我慢させてゴメンね? 美奈子のここ、グチャグチャになっちゃってる……ほら…垂れてきてた」
「………あン、やぁっ/// 指ィ///」

指がゆっくり入れられて、中で鍵状に曲げられて、すでに溢れ出そうな愛液が掻き出される。

「指だともどかしい? 我慢してたもんな……蓋してあげよっか?」
「……る、琉夏くん……おねが……///」
「うん、カワイイ/// いいよ。俺も挿れたいし……」

琉夏くんに指示されるままに壁に手をついてお尻を差し出す。

「ヤぁ///」

琉夏くんがわたしの腰を両手で掴み、熱くて硬い亀頭がグチャグチャの秘部を浅くかき混ぜる。

―クチュ、ニチャ…クチ……グチュ!!―

「…ん/// …ひゃぅ!!」
「ヤバイ/// 超締まる///」

琉夏くんの熱い自身が一気に胎内に挿ってきた。
最初から強くピストンされて子宮口に亀頭が何度もキスをする。

「ハァ! んぁ///」
「可愛い……美奈子、もっと啼いていいよ?」
「いや/// 聞こ、え……ちゃうから!!」

ピストンの激しさで壁が振動して、音を立てる。
快感で腰が立たなくなってきた。壁だから掴む場所がないのも辛い。

「美奈子、こっち行こ?」

下半身からの激しい水音が止まり、ずっしりした熱と重みも胎内から消えた。
琉夏くんに手を引かれて、再び便座の蓋の上に……。
蓋に腰を乗せて、背中は後ろのタンクに凭れてる状態。乗りきらないお尻は琉夏くんに支えされている。

反り返った琉夏くんの自身が目の前にある。どちらのものかもわからない、白くドロドロの体液を纏ったソレ……イヤらしい光景に、秘部がドロリと愛液を溢した。

「美奈子、エロ過ぎ/// はい、蓋してあげるからね」

ぬるりと挿される熱。

「ぁっ/// さっきより大き、い……ぃ///」
「だってさ……便座の上で股広げて、下のお口からヨダレ垂らしてるの見て……我慢できるほど俺、枯れてないよ?」

挿入されたことで、行き場を失った愛液がお尻を伝って垂れた。
腰と便器の間に溜まるヌメヌメとした感触が腰を滑らせる。

暗いトイレで、不安定な姿勢で行われる激しい性行為に犯されてるような錯覚を覚えた。

「美奈子、もしかして……イキっぱなし? さっきから、すげー絞まってて俺もイキそう/// あっ、あ……もうダメだ/// 出る!!」

―ビュク、びゅる…―

動きを止めた琉夏くんの腰がビクビクと動いた。
熱い自身もピクピクと動いて、子宮口に熱い粘液がかけられる。

* * *

「……今なら大丈夫。こっち……」

二人揃って男子トイレから出てくる姿を見られるわけには行かず、琉夏くんが先に出て様子を見てくれた。

合図と同時にわたしは一度、隣の女子トイレの前にすぐに移動する手筈。

……琉夏くん作のシナリオはこう……

“美奈子がいなくなったから、捜してたら、腹痛でトイレにいたのを見つけた”

誰もいないのを見計らったら手を繋ないで、こっそりと男子トイレから出る。その時……

「……ん? おまえら、なにやってんだ?」
「「!!??」」

少し先の角を曲がってきた不二山くんと鉢合わせた。

「おまえが急にいなくなったって、花椿たちが大騒ぎしてるから早く帰ってやれ」

不二山くんはいつも通りの口調でそう告げると「眠い……」と呟きながら来た道を戻っていく。

「セーフ……だよな?」
「たぶん……」





END

〜あとがき〜
これまで読みやすさ考慮でバンビの一人称を「私」表記にしてましたが、今回は原作通りに「わたし」にしてみました。
癖で「私」になってる箇所もあるかもしれませんが、ご了承ください( ´///`)

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