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この身、捧げます!


「美奈子さん、今日はどこに行こうか? 行きたいところある?」

「…あのですね、先輩。わたしはですね……」

「うん?」

「っと……とりあえず、ついて来てください!!」


このます


美奈子に引かれるままに紺野は歩き出した。

美奈子がはばたき学園を卒業後、一流大学に入学してから2ヶ月。
美奈子の高校卒業を機に交際を始めたものの、彼女は慣れない大学生活に忙しく、紺野とは同じ大学にいるのになかなかデート出来ずにいる。

今日は二週間ぶりのデートだった。

普段、ゆっくり歩く美奈子にしては随分早足で紺野は手を引かれるままに歩いていた。
今日が季節の割に暑いからだろうか? 彼女の手は汗ばんでいる。

*
*
*

広めのベッドに腰掛けながら、紺野は連れ込まれた部屋の中を見回していた。

想像ほどケバケバしくない内装。
突然、自分がこの部屋の中に現られたらオシャレなホテルだと感じただろう。

信じられないことに、美奈子は紺野をラブホテルへと連れてきた。
自分の隣に腰掛けながら、じっと動かない美奈子に紺野は話し掛ける。

「美奈子さん……大丈夫? もしかして、具合でも悪かった?」
「……嫌ですか?」
「……えっ?」
「先輩は……わ、わたしと、エッチしたいとか……思わないんですか?」

「…………なっ///」

一瞬、間を置いたが紺野は瞬時に自分が赤面したのがわかった。
見れば、美奈子も耳まで真っ赤に染まっていた。

「美奈子さん……その、急にどうしちゃったの? 君らしくないというか……」
「……だ、だって……先輩、全然、手を出してくれないじゃないですか!! だから……」
「……ごめん。そういうんじゃないんだ」

紺野は美奈子の肩を抱き寄せ、訥々と語り始めた。

「ただ……僕に勇気がなかった。君が怖がるんじゃないかって……心配で……でも…………」
「……でも?」

美奈子が視線を床から紺野の顔へと移した。
すぐに唇が唇で塞がれた。

「……君がOKなら、僕はもう我慢しないよ?」
「……はい///」

*
*
*

「……恥ずかしいですね///」
「そうだね///」

ベッドの上、下着姿の二人はぎこちなく座っていた。脱いだ服はソファの上に丁寧に畳まれている。

「じゃあ…!! …あの……いいかな?」
「あっ、……はい///」

紺野は美奈子の肩を掴みながら、そっとベッドに押し倒した。

* * *

「はぁ……君の肌は本当にキレイだ」
「っ…あぁ///」

紺野は大きな手で美奈子の胸を包みながら、柔く揉んでいた。

「気持ちいい?」

美奈子が恥ずかしさに顔を背ける。

「美奈子さん、言ってくれなきゃわからないよ?」

だいぶ見慣れた眼鏡をはずした紺野の顔……。
眼鏡を掛けていた頃、時折はずしている姿を見たが、その都度、彼がサディスティックな雰囲気になると感じていた美奈子は今、それが気のせいではないことを全身で感じていた。

「…も……あぅ……きっ…気持ちいいです///」
「良かった。ちょっと背中浮かして?」

言われるままに美奈子が背中をベッドから浮かせると、紺野は素早く手を滑り込ませてブラジャーのホックをはずした。美奈子の細い肩からブラジャーがするりと剥ぎ取られる。
美奈子はとっさに手で胸を覆おうとしたが、紺野にのし掛かられ、裸の胸は紺野の胸板に潰された。

「隠さないで」
「ぁう/// 先輩……耳、耳元で、しゃ…しゃべらな、いで///」

紺野が上半身を動かす度に、美奈子は乳首が擦られる快感に身体を捩る。
しかし、捩ればまた擦られ、結果的に自ら快感に溺れていった。

「美奈子さん、胸が気持ち良い? こんなに硬くして……」
「……!! ゃっ///」

親指と人差し指で乳首を摘まれ、クリクリと弄られた美奈子は腰を浮かす。腰を浮かしたことにより、濡れた下着のクロッチ部分が僅かに紺野に触れた。

「あぁ、気付かなくてゴメン。こっち脱がしてあげれば良かったね。こんなに濡らして……」

紺野がショーツを脱がそうとすれば、秘部とショーツを透明な粘液がヌメリと繋ぐ。ベッドサイドの間接照明の光が粘液に反射して、それは2人の目にしっかりと映つされた。
だが美奈子は恥ずかしがってる場合ではなくなる。外気に触れ、一瞬ヒンヤリとした秘部はすぐに紺野の手で覆われたからだ。

―クチ、クチュリ―

掌で上下にゆっくり擦られれば、ふんだんに愛液を零す美奈子の秘部。掌いっぱいに愛液を零された紺野は中指を少しだけ曲げ、美奈子の未開発で小さな膣穴の入り口を愛でてみた。
そのまま、入り口だけを“くぷくぷ”と僅かに出入りさせれば、美奈子の腰を本能から前後に動き出す。

「あっ、ぁ/// ん〜///」
「美奈子さん、指挿れるから、痛かったら言って?」
「……は、はい/// ……っ!!」

紺野の長い中指が美奈子の胎内につぷりと入り込んだが、膣を十分に濡した美奈子は痛みを感じなかったらしい。

恥ずかしがりながらも、気持ちよさそうに喘ぎ声を上げる美奈子を見て、紺野は指の動きを速めた。
指を二本三本と増やし、室内には愛液が撹拌される音がグチャグチャと響く。
美奈子の尻の下のよれたシーツには吸い込みきれなかった愛液の水溜まりが出来ている。

「あぁ〜!! 先輩! ダ、ダメっ/// い、イクぅ! い……ぁぅ///」

紺野からの愛撫に耐えられなかった美奈子は膣をキューっと締めながら絶頂を迎えた。

締め付ける胎内から指を抜けば、白く濁った愛液がまるで中で精液を吐き出されたかの如くにドロリと流れ出る。僅かだが白い愛液には血が混じっており、紺野が抜いた指を見れば、同じようにドロリとまとわりついた白い粘液に混じる赤いもの。

紺野は自らの下着を忙しなく脱ぐと、慣れない手付きで反り返る自身に避妊具を取り付けた。そして一呼吸置いて、息を乱す美奈子の足を大きく開く。

「美奈子さん、挿れるよ? 痛いと思うけど少しだけ我慢して」
「……は、い」

熱い自身の先端が、同じく熱く濡れる秘部にピタリと当てられた。薄い膜越しではあるが互いの熱を感じる。

「挿れるよ……っ」

先端を挿れた瞬間、緊張で強張っていた美奈子の表情はやはり苦しそうに歪んだ。
紺野は申し訳なさそうに美奈子の頭を撫でたり、頬や唇にキスをして、少しでも彼女の苦痛を紛らわせようとする。

やがて、狭い中を少しずつ分け入っていく度に美奈子の腰が僅かに動き、膣内も自身を飲み込むような動きを見せ始めた。紺野は膣壁の動きに併せて腰を押し込んだ。

「ぁぐ///」
「……あっ、はぁあ/// うまく出来た……美奈子さん、全部入ったよ。大丈夫? このまま、ちょっ慣らそうか?」

美奈子の顔を覗き込むと、薄明かりの中でも額に大粒の汗を掻いてるのが見て取れた。

「もう少し……もう少しだけ、このまま……」
「あぁ、わかった」

そのまま、紺野は美奈子を労う様にキスをしたり、汗で貼り付く前髪を横に流してみせた。美奈子も甘えるように頬を寄せる。

数分の後、美奈子の呼吸が落ち着いたのを見計らい紺野は腰をゆっくり動かした。

「んっ///」
「ごめん、まだ痛かった?」
「もう、だい…じょぶで……あっ/// そこ、なんか変な感じ///」
「えっ/// ここ?」
「はい/// そこ、気持ちいい……れす/// あっ、ああ///」

美奈子がいうポイント、彼女のお腹の内側を自身で軽く突いたり擦ったりする動きをすると美奈子はよほど気持ちがいいのか呂律が回らなくなっていた。濡れた口元からは唾液が垂れている。目もトロンとしているが、最初に絶頂を迎えたときのような倦怠感ではなく明らかに恍惚としていた。
そんな美奈子の痴態を目の前に紺野の腰の動きは自然と速まる。そして、連鎖反応のように彼女もまたより深い快楽に飲まれる。


最初にぎこちなくベッドに座っていた初々しい2人はもういない。今いるのは、舌を絡めながら、恍惚とした表情でひたすら情事に耽ている男と女である。


END

〜あとがき〜

今更ながら……初! 紺野先輩のR18!!
ドラマCD『彼の部屋』の先輩たちは本領発揮と言わんばかりにアダルティ全開で私は初聴で爆発しました。

里夏

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