衝と業 「鹿野、おまえ昨日なにしてた?」 一人居残って練習を続ける俺は、スポーツドリンクを差し出す鹿野に何気なく訊ねた。 とくに話題もなくて、本当に何気なくだった。 「昨日? 昨日は新名くんと一緒に商店街にお買い物に行ったの」 「……2人だけでか?」 夏の始めくらいに俺と新名が2人で遊んでるときに鹿野を呼ぼうって話になって、それからは3人でどこかに行くのがお決まりになってた。 「私、てっきり不二山くんも来るんだと思ってたら、新名くんが「今日は2人で」って……不二山くん?」 なんで、こんなにイライラすんだ? 鹿野が新名と2人だけで出かけたからか? わかんねぇ。でも心臓鷲掴みされたみてぇに胸が痛ぇ…… 「どうかしたの? どっか痛い?」 「……あぁ、ちょっと痛ぇし、頭熱ぃ」 「えっ、大丈夫!?」 鹿野の顔が近付いてくる…コツンと額と額がくっ付いた。 「う〜ん、熱があるのかな? ちょっと熱いような気がしなくもないねぇ」 鹿野の額が離れる 「えっ…!!」 とっさに後頭部を掴んで、鹿野の柔らかい唇に自分の唇を押し付けた。 鹿野は俺の胸を押して、俺を突き放そうとする。 非力な鹿野じゃ、暴れたってなんの抵抗にもならない。 「ぅんーっ! んぁ!?」 僅かな隙間から舌を突っ込んだ。 逃げる小さな舌を捕まえて無理矢理に絡ませる。 ドンドン胸を叩かれたから、後頭部を掴んだまま、唇を離した。 「はぁ、はぁ……あぁ!」 荒く呼吸を繰り返す鹿野を畳に押し倒す。 「やだ!! ねぇ、待って!! こんなの……こんなの不二山くんらしくないよ!?」 「俺らしいってなに?」 「えっ……」 鹿野が固まる。 「おまえ、俺のこと……セックスもロクに知らなくて興味もないとでも思ってたんか?」 “セックス”という単語に反応したのか鹿野の頬が赤く染まる。 「知ってるし、興味だってある。おまえとヤってみたいって思ってる」 俺の発言に固まる鹿野の腕を帯で固定した。 「いや!! やめて! 痛い、痛い!!」 簡単には解けないように固く結んだ。少なくとも女の力じゃ無理だ。 鹿野から身体を離して、その全身を見る。 暴れたからだろう、スカートが捲れ上がり、下着が見えている。 俺の視線に気付いて、鹿野は慌てて脚を動かして捲れたスカートを直そうとしているが、まともに手が使えない今、スカートは余計に捲れるだけに終わった。 脚を押さえつけて、都合よく現れた下着に手をかけたら、そのまま引き下げる。 「ひぃっ!!」 「もっと色気ある声出せ」 脱がせた下着は畳に放り投げた。 屈めば目の前には晒された鹿野の秘部がある。 もっと良く見えるように太股を開いてみた。 ピンク色の粘膜は僅かに濡れていている。 ―触れてみたい― 脚を肩に担いで、閉じれないようにしたら自由になった手で秘部に触れた。 まずは大陰唇を開いた。中には隠れるように蕾みたいな膣穴が現れた。 試しに指を一本、第一関節まで差し入れる。 「あぁっ!!」 「ん、痛いんか?」 「ハァッ、へ…変な、感じ/// くる、苦しいよ! 抜いて!!」 「我慢しろ。俺のデケーから、慣らさないと痛いぞ」 「やぁっ!!」 一気に指を根元まで差し入れた。 慣れたら、弄れば弄るだけ気持ち良くなるらしい。 トロリとした粘液がどんどん出てきて、指が動かしやすくなったから、2本目の指を差し入れる。 指を銜える穴の少し上。 ちょこんと勃つ突起物を舐めてみる。 「きゃぁ!! いやぁ///」 鹿野がすげぇエロい声を上げた。細い腰は無意識に動いてる。 俺の唾液と鹿野の愛液でヌルヌルになった突起を唇で挟んで吸い上げれば、鹿野は腰を俺に突き出して絶頂を迎えた。 トロトロの秘部を俺の顔に押し付け、ビクビクと痙攣する。 絶頂の快感でグッタリする鹿野を畳に寝かせて、愛液塗れの顔を拭う。口元に付いた愛液は舌で舐め取った。 自分の下半身を見れば痛いくらい立ち上がったペニスは分厚い柔道着を楽々持ち上げ、先端から溢れ出た先走りに濡れていた。 * * * 最初は普通に正常位で突っ込んだ。 たっぷり慣らしたのに、メチャクチャ痛かったみたいで、鹿野は泣き叫んだ。顔の脇の畳と髪が涙で濡れてる。 一度目の射精でたっぷり出したのに、全然萎えないペニスはガチガチ。 股から俺が吐き出した精液垂れ流して、荒い呼吸を繰り返す鹿野を今度は俯せにした。 「あっ……///」 「まだ、全然足りねぇ…」 折れそうなくらい細い腰を両手で掴んで、高く持ち上げる。 もう抵抗しない鹿野は上半身を畳にベッタリ付けたまま、俺にされるがままだ……。 ひくつく膣穴に狙いを定めてペニスを差し込んだ。 「あぁっ、もうヤ、ダ…///」 「本当に嫌だったら、そんな声出すな」 嫌々言いながら、鹿野の身体は快感を覚えて膣を収縮させる。 それに反応して、ペニスは自分でもびっくりするぐらいデカくなった。 「いや! これ以上、大きくしないで///」 「おまえのせいだろ」 腰は勝手に大きく動いて、ガツガツと子宮口を抉る。 「はっ、あぁ!! 痛っ…あん!!!」 「俺、もっ…っ勃ちすぎて痛ぇ///」 ―肌と肌がぶつかる“パンパン”という音、腰を打ち込む度に空気が入り、押し出され“グプグプ”という音、精液と愛液が撹拌される“グチャグチャ”という音― 普段、聞こえるはずのない卑猥な音がプレハブ小屋の中に響き続けた。 「ひゃぁ/// もう、ヤダ! おかしくなっちゃ…///」 「っ、鹿野、出る!」 「も、う……出さ、出さないで///」 * * * あの後、2回中に出した。 その間、鹿野が何度イったかはわからねぇ……最後の方はイきっぱなし。 尿とは違う臭いのない透明な液体を何度も吹き出してた。 その鹿野は気を失い、畳の上で眠っている。 乱し、脱がせた服や下着は寝てる間に着せておいた。 俺たちはこれから、どうすればいいんだ? ……違うな。“鹿野は”だ。 こいつの性格上、今日のことは、誰にも言わないと思う。 でも、もう、これまでみたいに俺の側には居てくれないかもしれない。 俺、やっと気付いたのに……こいつのことが…鹿野が好きだって…… また、こいつと新名と3人で遊んだり出来るんかな……。 衝と業 END 〜あとがき〜 手折られた華への提出文、第2段です。 琉夏は甘め仕上げだったので、こちらの嵐さんは少々ダークに…しきれませんでしたorz なので、ラストのこの後は皆さんのご想像にお任せします。 里夏
|