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甘いとは限らない



「おい、待てっ! …あぅっ!」

「ひもちいいれすか?(気持ちいですか?)」

「…くっ…本当に…!!」

先程から美奈子は俺の股座に顔を埋めて、言葉にはし難い行為を始めてしまった。

なんで、こんな事になったんだ!?

*
*
*


確かにいつも通りだった……あれは木曜日。美奈子がバイトを終えて自宅に戻った頃合いを見計らい、電話して日曜日にデートの約束を取り付けた。
それで、今日はショッピングモールでデートして……

* * *


「うっ…そんなとこまで…な、舐めなくていい///」

回想は急な快感で中断を余儀なくされた。
美奈子の熱い舌は裏筋をベロリと下から上へと舐め上げる動きを繰り返す。


* * *


そうだ……こいつが下着売り場に行くというから、嫌々ついて行って……。

どういう、つもりなのか美奈子は似合いそうにもない、“妙に色気過剰な下着”ばかりを選ぶから「そんな背伸びして何がしたいんだ?」と訊いたら……キレられたんだ。

美奈子に「似合うとは思えない」と言えば「先輩がそう思ってるだけです」とかむくれ出したから、こっちもイライラしてきて……結局口論になったんだったな。

あまりに美奈子がしつこいから、痛い目を見せてやろうと思って「大人の女なら、こういう場所も平気なんだろ?」とホテルに連れ込んで…もちろん冗談だったんだが、こいつは“それ”を真に受けたんだ。

で、ヤケになった美奈子に俺は犯されてる……あぁ、思い出した。


* * *


美奈子はどこでそんなテクニックを得たのか、手は下方で下がる袋をやわやわと触れ、さらに舌の先を固めて先端の窪みを刺激し始めた。

「……うわぁ!? おい、そろそろ、やめ……クッ…!!」

美奈子の頭に手を当てて口から離そうとしたが、急な快感に間に合わなかった熱は美奈子の口内に吐き出されてしまった。
瞬間に美奈子の動きがピタリと止まり、細められていた目が見開かれる。

射精の快感に浸りながら、美奈子を見つめていたら白い喉がゴクりと動いたのを見た。

「おまえ、まさか飲んだのか!?」
「…はい。うぇ〜…苦いです〜」

美奈子は口の端から零れた精液を手で拭いながら、苦笑いをしている。

「…………」
「…先輩?」
「前に言っただろ? ハイリスク、ハイリターンだ」


*
*
*


「ぁ…あん///」
「そんなに気持ちいいか?」

服はあっという間に脱がされ今、私は身体中を設楽先輩に愛撫されてる。

「おまえって……案外、胸でかいんだな…」

関心したように呟き、大きな手で両胸を揉まれる。

「恥ずかしいこと…言わないで下さい//」
「…うるさい///」

唯一脱がされてない下着に設楽先輩の手が掛かる。

「ひゃっ」

外気に晒された秘部は濡れていて、ヒンヤリした。

「恥ずかしがってるのに、しっかり濡れてる……恥ずかしいこと言われて濡れたか?」
「……知りません///」
「フッ、どうだかな?」

不適な笑みを浮かべた先輩は胸を揉んでいた手を秘部に運ぶと、指を一本、中に挿入した。

「……んあ!?」
「!! 痛かったか!?」
「…大丈夫です。ビックリしただけ…///」
「なんだよ、驚かすなよ!!」

「きゃっ」

照れ隠しでもするかのように二本目の指が挿入され、中をかき回された。


* * *


グチュグチュ、ニチャニチャ…ハァハァ……部屋で耳に入るのは、言い難い場所から聞こえる微かな水音と、ふたりの荒い呼吸のみ。

「…せ、んぱい…私、もうダメ…です…ん///」
「…あぁ、そうだな。ちょっと待て」

先輩は枕元に手を伸ばし、ゴソゴソとなにか取り出した。

「…ジロジロ見るな。待ってろ。今、ゴム付けるから」
「?」
「…コンドームだよ…って、おまえ…まさか知らない訳じゃないだろうな!?」
「そ、そんな事くらい知ってますよ/// 失礼な!!」
「じゃあ、“かまとと”振ってたのか?」
「違いますって! ただ…「あぁ、もう、いいから力抜いてろ」…んぐっ!?」

突然、設楽先輩に唇を塞がれた。薄く開いていた隙間から侵入した舌は簡単に私の舌を捕まえ、私は言葉を発することを封じられた。

先輩のキスは気持ちいい。
熱い舌が私の口内を支配する様に好き勝手動かされれば、すぐに頭はボーっとなる…。

「挿れるぞ?」

股に熱くて固い塊が触れ、そして……

「ふぁっ…!!」

痛い! 痛い!!

「…せ…せんぱぁい! いたいれす…っ」
「もう…少し、我慢しろ。やっと半分入った…」
「半分……先輩…以外に大きいんですね…ひゃぁっ!!」
「なんだよ、以外って!?」

ギチギチと狭い道を太い杭が侵入してくる。
裂けそう。痛くて涙出てきた。

「っ、全部入った…動くぞ」
「うぅ…お手柔らかにお願いします…」
「フッ、どうだろうな?」


* * *


最初はぎこちなかった動きも、徐々に滑らかになり、痛さしか感じなかった挿入という行為も、今はこれまで感じたことのない快感に震えてる。

「せ、せんぱい…お、く…奥…」
「はっ、はっ…すまない。痛かったか?」
「ちが……もっと、お…奥、気持ちいい…///」

どうにか先輩に伝えたら、先輩の動きが一瞬止まる。

「……おまえ、やっぱり好き者だったんだな。いいよ、もっとヤってやる///」

「…ひゃん!! あ、あぁっ! せんぱい///」


先輩はさっきより強く、より私の奥を突き始めた。

「バ…いきなり締め付けるなよ!!」
「…だ、だっぁて…やぁ、あっあぁ〜!! もう、ダ…メ……っ///」
「!?……くっ…///」


* * *


「…先輩って、実はムードクラッシャーですよね」
「なんだよムードクラッシャーって。おまえだって酷かっただろ。あれはセクハラっていうんだ。急に訳のわから……」
「フフフ、せ〜んぱい!!」
「うわぁっ!! 急に抱きつくな、ベッドから落ちたらどうするんだ!?」

危うく、頭から落ちそうになって内臓が浮いた。

「大人の女はこんな子供みたいな真似しないぞ」
「……やっぱり先輩は大人の女性を知ってるんですか?」

「…なるほど。そういうことか……たかが一年の年の差を気にするとか……ガキだな。おまえは大人ぶるな。気味が悪い、似合わない。……今のままでいい」

「そうですね。私もあんなイヤらしい下着、本当は嫌だったんです」
「そうだ、やめて正解だ。あんな下着を着るのは痴女だ」



「あぁ、美奈子。あれだ…あ、愛してる…」
「……ん? なにか言いました?」
「……なにも…そういえば、おまえ…本当に初めてだったんだよな」

ゴロゴロ猫みたいに甘えてくる美奈子に訊いてみる。
あの、フェラテクはおよそ“初体験の女”のテクニックとは思えない。

「当たり前じゃないですか? 変な先輩。フフ」

「嘘だろ? じゃあ、どこで“あのテクニック”を身につけたんだ!?」
「テクニック?」
「フェ……最初舐めたり、飲んだりしたアレだ」

キョトンとした美奈子を言葉をぼかしながら追い詰める。

「あぁ、あれはカンです」

勘?!
だとしたら…きっと、これは宇宙人の仕業に違いない……

「クラスメートの女の子たちの話を元にですね…」
「なんて話題で盛り上がってるんだ!? 慎めよ! おまえのクラスメートは娼婦かサキュバスか!? それとも、おまえが宇宙人から……」
「…あの、先輩、どうかしたんですか? 疲れちゃいました?」
「あぁ、なんか疲れた…俺は寝る。おまえも少し寝とけ」
「先輩、腕枕して下さい」
「いやだ」



甘いとはらない



END


〜あとがき〜

なんか色々、土下座したいorz

・シタラーズのみなさん、ごめんなさい。
・ムードもへったくれもなくて、ごめんなさい。ベラベラしゃべりまくる2人www


結論・設楽先輩は難しい。


里夏

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