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純白の日



美奈子に手作りチョコを貰って、次のデートで大人の階段昇ろう…って、約束したのが一カ月前のバレンタインデーのこと。

なのに…それ以来、次のデートの日が来ない。

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バレンタインから、すぐの日曜日は臨時で俺だけバイトに入ることになった。
翌週は俺は休みだったのに、美奈子が臨時で駆り出された。

店長、どうせ臨時になるならアイツと同じ日に仕事入れてよ…。せっかく、バイト先同じなのに。

その次の日曜は先にカレンさんとみよちゃんに美奈子を取られてた。あの二人…きっとワザとだ。

さらに次の日曜日は美奈子は部活で柔道部。
来週は練習試合だから外せないんだって。
美奈子に断られても、諦めきれずに食い下がってたら不二山に見つかって怒られた。

なにアイツ、美奈子のお父さん?

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そんなこんなで、気付いたらホワイトデー当日になっていた。

「コウ、今日の夕飯どうすんの?」
「今日は遅番だ。テメーで作れ」
「ちぇ〜……あっ、それだ!」
「ん? どうしたよ?」
「別に〜、仕事がんばれ〜」
「気持ち悪ぃな…」

「美奈子、み〜っけ♪」

校門前で美奈子を見つけて、思わず抱きついた。

「キャッ!? 琉夏くん!!」

驚く美奈子がもの凄くカワイイ…。

「もう! びっくりした〜。ふふっ、おはよう」
「うん、おはよ♪ なぁ、今日の放課後なんか予定とかある?」

「今日? 何もないけど…」
「本当!? じゃあ、俺んち来ない? 最近、全然会えなかったから2人でゆっくりしたい…ダメ?」
「いいけど、コウちゃんいるんじゃないの?」
「今日はバイトなんだって」



美奈子と泣く泣く別れて自分の教室に入ってからふと気付いた。

(アイツ…あっさり、うちに来るって言ったけど…例の約束忘れちゃってるのかな?)

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なるべく一緒にいたいから、放課後すぐに美奈子を教室に迎えに行った。
本当は校門で待ち合わせの約束だったけど、アイツを一人にさせて変な男が寄ってきたら大変だもんな?

教室を覗けば、美奈子は鞄に荷物を詰めている最中だった。

「美奈子♪」
「琉夏くん、どうしたの? 急用?」
「待ちきれなくて来ちゃったの」「準備できた? ほら帰ろ♪」

美奈子の手を取って校門を出た途端に、なんだか胸がソワソワし始めた。

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「琉夏くん、聞いてる?」

「……えっ!? …ゴメン、聞いてなかった…なに?」
「もう! 夕御飯作ろうと思うんだけど…いい?」
「マジで!? 食べたい!」
「よかった。ねぇ、お家に食材ある?」
「たぶん、なんもない……」
「じゃあ、スーパー寄ってこうか?」


美奈子と一緒に夕食の献立を考えながら、スーパーでお買い物。
俺がカートを押して、美奈子が食材を選んでる…

「なんかさ、俺ら新婚さんみたいだね?」
「えっ…///」
「なんだったら、私服で来れば良かった。本当に新婚さんに間違えられたかも?」
「う〜ん。どうだろう? 私たち、きっと、まだ子供にしか見えないよ?」

「……そっか。じゃあ、早く“みたい”じゃなくて本物の新婚さんになろうね?」
「もう///」

美奈子の言うとおりかもしれない。どんなに粋がっても、まわりから見れば、俺たちは子供でしかないのかもしれない…。

「琉夏くん? なにか欲しいものでもあった?」
「ううん。」
「じゃあ、お会計済ませちゃうね」

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「ごちそうさまでした!」
「ふふふっ、お粗末様です。不味くなかった?」
「スゲー上手かった。オマエ、良いお嫁さんになるよ♪」
「もう…恥ずかしいなぁ。琉夏くん、さっきから、ずっとそんな事ばかり言って…」
「本気だよ?」

「………」

「たしかに俺らは大人じゃない…でも、子供でもないんだ。
覚えてる? バレンタインに“次のデートで大人の階段昇ろう”って約束したの…あれも本気だから。オマエさえ良ければ、俺は今からでも、オマエとしたい…」
「……」

横に並ぶ美奈子の手を取って、俺から目を合わせる。普段は視線を合わすのが苦手なのに今は気後れもしなければ、もっと視線を絡めたい気分なんだ。

「……いいよ。琉夏くんとなら……」

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美奈子を連れて二階に移動した。
緊張してるのか、美奈子は階段を上がる何気ない動作がぎこちなかった。
それは、たぶん俺も一緒……コウがいたら、笑われただろうな。


俺がベッドに腰掛ければ、手を繋いだままの美奈子も自然とベッドに腰を下ろす形になった。

そのまま、美奈子の顔に近付いてキス…。
まだ深くはなく、唇と唇を合わせてるだけなのに心臓が破裂しそう。

心臓が手に移動したみたいな感じだ。このドキドキがどちらの鼓動かわかんない…。

美奈子が幾分か落ち着き出した頃に舌をねじ込んでみた。

「…ん、ぁっ///」

しばらくして、ふと美奈子の顔を見たくなったから、目を開けて見てみる。頬を赤く染めて、必死に俺のキスを受け入れてた。
…なんでそんなに可愛いの?
鼻から漏れ聞こえる喘ぎ声が色っぽくて可愛い。

興奮して、制服越しに胸に触れても抵抗されなかったから、そのまま押し倒した。

「…っ、美奈子、我慢できない!!」
「…っ!! …///」

もう……ダメだ…。

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「んっ、はぁ…琉夏くん…」
「…ねぇ、ここ…気持ちいい?」

すでに俺は上半身裸で、美奈子はパンツ一枚だけのイヤらしい姿。
ベッド下に散乱した制服がエッチだ。

白くて柔らかい胸の真ん中でピンと勃つ乳首を舌で転がしながら、空いた手は腰を撫でてみる。

そのまま下着の中に手を入れて尻を揉んだ。

グニグニと揉んだり、尻の肉を掴んで回したり…

「オマエのお尻、触り心地抜群だね? ねぇ、前も触っていい?」
「……うん…///」

美奈子は目線を反らしたまま、真っ赤な顔して蚊の鳴くような声と共に首を縦に振った。

「わかった…触るからな?」

下着の中で尻を掴んでいた手を前に持ってくれば、ソコは漏らしたんじゃないかと思うほどに濡れ濡れ。
下着もソコだけ水気を含んで湿っていた。

―クチュ―

弄れば弄るだけ、水音が響くのが嬉しい。

―グチャ、クチュ…―

「あぁっ、嫌! 音、イヤ…ダメ///」
「そんなに嫌?」
「イヤ…恥ずかしいよぉ…」「オマエが出してる音だよ? 恥ずかしがることない…気持ちいい証拠なんだ。
ほら、もっと声出して?」

もっと指を激しく動かしたかったから下着を脱がしてみたら、しばらく下着の中で弄ってたからか、下の毛も巻き添えで濡れていた。

下の毛を分け、顔を出した芽に息を吹き掛ければ美奈子は腰を捩って快感に耐える。

「感じちゃった? ここ気持ちいいだろ…もっと可愛がってやるからな」
「ひゃぁ〜!」

親指でグリグリと押し潰しながら、蜜液が溢れるソコにしゃぶりついてみた。

「うぁっ、ン///」

ぴちゃぴちゃと舐めとって、狭い膣口に舌をねじ込んでみれば、誰も侵入したことがない狭いソコは俺の舌の侵入さえも拒む。

そろそろ、慣らすか…じゃないと俺のなんてとてもじゃないけど挿らない。


舌を抜いて芽を弄っていた指を一本差し込んでみた。

「美奈子、痛い?」
「痛くないよ、変な感じだけど…んっ…」

そう答える美奈子のとろけそうな顔を見てたら俺のアレが暴発しそうになった。
ズボン穿いてるの限界…。

ズボンを脱いでパンツを見れば、先走りでビチョってなってる。

パンツも脱げば、ブルンと勢い良く自身が飛び出す。限界まで反り返り、先端から溢れ出した先走り汁が竿を伝い、袋にまで垂れた。

ふと視線を感じて美奈子を見れば、こちらをチラチラ盗み見してる…。

「…興味ある? 美奈子のエッチ」
「ちっ、違…///」
「いいよ? オマエになら好きなだけ見せてやる。お望みなら、お触りも大歓迎♪」
「違うったら///」
「ハハハ、ゴメンゴメン! はい、お詫び」そう言って、美奈子のソコに指を二本、一気に突っ込んで最初から激しくピストンしてやる。

「あぁっ!! あっ、あ、あっ〜」

悲鳴にも似た喘ぎ声を上げる美奈子は口の端から涎を流し、目からは生理的な涙を零していた。

エロ過ぎる……。
いつもは清楚で幼い顔を今は涎と涙でグチャグチャにして、股の間は愛液でグチャグチャ…。

我慢出来ない!!

この時の為に用意していたコンドームを取り出して、自身に取り付けた。

「美奈子、挿れるから…痛いと思うけど、すぐ気持ち良くなるから我慢してて?」

頷く、美奈子の足首を掴み大きく広げた。

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ギシギシとベッドが鳴り続けてる。

あれから、どの位経ったんだろう?
時間を確認するより美奈子を見ていたかったから、時計は確認してなかった。

最初は必死に痛みに耐えていた美奈子もしばらくしたら快感を覚え、今は完全に挿入の快感に溺れた。
正常位で始めたのに、今はバックから俺に突かれて善がってる。

締め付けが強くなってきたから、またイクのかな?

「美奈子、またイきたい?」
「うん…あぅ、イク! イッ…あぁぁぁぁっ!!」
「はっ…俺もまた出る…!!」ギュウギュウ締め付けてくる中に、ビュービュー出す感覚が癖になりそう…いや、もう癖になったか。
これでゴムなしの生なら最高なんだけどな…。

「ハァ…ハァ…」と荒い息を繰り返して、グッタリしてる美奈子の頭を撫でてたら、美奈子が閉じていた目を開けた。

「ゴメン……やり過ぎた。体痛くない?」
「…大丈、夫」
「今、抜くから…よっ、と」
「…んっ///」

やや萎えた自身から精液がたっぷり溜まったゴムを外して、ティッシュに包んで捨てる。
ゴミ箱に投げ捨てられたそれは、キレイにゴミ箱内へと吸い込まれていった。

その周りには先程、縁に当たって外に落ちた同じ用途の使用済みティッシュが2つ。

やっぱり、やり過ぎたな。

*
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いろんな体液でベタつく身体を拭いて、今はイチャイチャを楽しんでる。

「あっ、ちょっと待ってて」
「?」

床に散らばった制服を取り上げて、ポケットを探って……

「ハイ、これあげる」
「えっ?」
「今日はホワイトデーだろ。だから、お返し♪」
「いいの? ありがとう!」
「どういたしました」


「そういえば、今何時?」
「えっ…ヤバい、もう8時半だ…服着て? 送ってく」


イチャイチャの延長で服を着せ合って、身なりを整えたら美奈子に手差し出す。

その手に美奈子の手が重ねられ、ふたり手を繋いでWest Beachを後にした。






END

〜あとがき〜

「朱が物語る愛の形」の続編です。
琉夏くん、お待たせ!!(笑)



里夏

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