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姫とドラゴンと初詣


「ねぇ、琉夏くんは何をお願いしたの?」
「俺? う〜ん、秘密。おまえが教えてくれたら、俺のお願いも教えてあげる」
「じゃあ、いいです」
「残念」





大混雑の初詣の帰り道。

デート帰りに美奈子を家に送り届けるのは当たり前になっている。

家まで二人でのんびり話しができる小さなお楽しみタイム。残念ながら、もう美奈子の家は目前だけど…。


「あのね、この後時間ある? よかったら、うちでお餅食べてかない? 親戚にお餅たくさん貰ったんだけど、食べ切れそうになくて」
「マジで? 喰ってく喰ってく!!」


※※※※※※※


「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」

『……………』

シーンとした家の中には人の気配がない。


「出掛けちゃったのかな? とりあえず上がって」

可愛い過ぎる振袖姿の美奈子に着いて家に上がらせてもらう。美奈子んちの匂い…俺好きだなぁ。


リビングに通されて、ソファに座るように促されたから素直に座る。当然俺の隣に美奈子が座…アレ?

「私、着替えて来るからテレビでも見て待っててね」

返事する間もなく、小走りで美奈子はリビングから出て行っちゃった…。

(今、この家には俺と美奈子だけなんだよな…)


※※※※※※※


5分待ったけど降りて来ないから、勝手に二階に上がらせて貰った。
美奈子の部屋の前に来れば、中でモゾモゾ動く気配がする。きっと慣れない振袖を脱ぐのに手間取ってるんだ…。「美奈子…」

「えっ!? 琉夏くん、どうかしたの? 何かあった?」

「…遅いから心配になって……入るよ?」

「ダッ、ダメ!! 今着替えてるから!!」

美奈子の返事を無視してガチャリとドアを開ければ…突然の事にフリーズしてる美奈子と目が合った。

「来ちゃった♪」

帯の解き方がわからなかったから、とりあえずどうにかして脱ごうとしたのだろう。帯は締めたままに着物の合わせが乱れてる…ヤベー、色っぽい…。

後ろ手にドアを閉めて、逃げようと試みる美奈子を後ろから拘束。
必死に抵抗してるけど、美奈子が俺に敵う訳がないんだ。

「さっき、おまえ俺に聞いたよね? 『琉夏くんは何をお願いしたの?』って…教えてあげよっか?」

美奈子の抵抗が僅かに緩んだ。その隙に耳元に口を寄せて一言……

「神様、美奈子と姫初め出来ますように」
「姫…?」
「姫初め……あれ? もしかしてさ、意味知らない?」

キョトンとしてる美奈子。

「知らない、なに姫初めって?」
「お正月にえっちすること」

説明を聞くや否や美奈子は耳まで真っ赤になった。可愛い、もう我慢出来ない…。

「琉夏くん、お餅! お餅食べるんでしょ!! お母さんいなくても私が何か作るから!」
「お餅は後でいい。まずはおまえを食べたい」

あむっと耳を甘噛みしながら欲望を直接、鼓膜に囁けば美奈子の身体から力が抜けるのがわかった。
二の腕を掴んでいた手を身八つ口から着物の中に差し入れ、胸に軽く触れてみた…ほら、抵抗しない。
肌襦袢の中に手を侵入させて胸を強く揉むと腰がピクッと反応した。

「…ん…琉夏くん…」
「今日は下着つけてないんだね? 柔らかくて、お餅みたい」
「…だって、胸潰さないと…ダ、メだ…ァから」
「美奈子、オッパイ大きいもんね」

首筋を舐めながら、その大きな胸を揉み続ける。
自分の手で俺の手を止めようとしてるけど、快感に負けて力が出ない手はまるで俺の手に重ねられてるみたいだ。「もっとして」っておねだりされてる感じ?

着物の中、胸の所で俺の手がグニグニと蠢く様が厭らしい。
俯く美奈子もきっと、この光景に興奮してるんだ。膝頭を擦り合わせて足をモジモジさせてる。

「美奈子、おしっこしたくなった?」
「違、う…」
「じゃあ、なに? 言わないとわからないよ?」


「…琉夏くん…下、下も触って…」
「いいよ。いっぱい触ってあげる」

身八つ口から両手を出し、袷を開いて待ち侘びたソコに指を這わせれば、待ち侘びたソコは熱く湿っていた。
蜜を含み、重くなったショーツ越しに筋をなぞると指は蜜に濡れた。

布越しの刺激が物足りないのか、美奈子の腰はねだるように俺の下半身に擦り付けられている。
すでにジーンズの中で勃ち上がった自身はその刺激を受け、更に膨らんだ…気持ちいいけど、キツイ。

「美奈子、ベッドに手ついて…そう。ベッドの上に乗ってもいいから、俺にお尻突き出すようにして」

俺の指示を素直に聞いて、美奈子はその可愛いお尻を突き出す。
振袖が汚れないように、帯の上まで捲り上げてショーツを下ろす。下ろす際に秘部とショーツの間を透明な粘液が繋いでプツンと切れた。

スゲー、エロい……。窮屈な下半身を解放したくてボタンを外し、チャックを下げてズボンを膝まで下ろした。

目の前には美奈子の秘部がテラテラと光って、赤く熟れた蕾がヒクヒクと誘う。

白桃のような尻に頬擦りして、キスして、舐めて…スベスベの感触を楽しんだら…いよいよ、その艶めかしい秘部にしゃぶりついた。
溢れる蜜を舌に絡め、包皮から顔を出した突起は指で摘んだり、押し潰したりしてコリコリと遊ぶ。

勝手に動く美奈子の腰の動きはまるで、もっと舐めてほしいと言いたげだ…俺の顔に秘部を押し付けてくる。

そんな美奈子に満足しながら、俺は空いてる片手で自分の膨れ上がった自身を弄り出す。
反り返った自身の先端から溢れた先走りを潤滑油にして指に絡めて摩る。
ヌルヌルした先走りのおかげで美奈子の胎内に挿れてるような錯覚さえ覚えた。

ダメだ……出そう。

美奈子のソコから顔を上げたら、あと少しでイキそうだった美奈子が涙と涎に濡れた顔をこちらに向けた。あっ、その顔…超エロい!!

「美奈子、挿れるよ。もうダメだ俺…このままだとおまえの着物汚しちゃう…」

蜜を溢れさせたヒクつく蕾に二本の指を入れて穴を広げて、張り詰めた先端を押し込む。
グプッ、ぬちゃくちゅりと音を立てながらズブズブと飲み込まれる自身はあっという間に根元まで隠された。

「んぁ…あっ…あうん」

帯で締められたままの腰を掴み、最初から腰を激しく動かす。


部屋の中には肌と肌がぶつかる音、精液同士が混ざる水音、二人の荒い息と喘ぎ声が響き渡る。

さっき、自慰してたから確実に限界が近い…ダメ、もう出る!

「…くっ!!」
「ひゃあっ、あん…奥…熱いよぉ…イッちゃう! やあぁぁん!!」

自身の先端からビュクビュクと子宮の入口に吐き出される熱に美奈子も果てる。イッたことで自身が締め付けられて、また白濁は飛び出した。


「はぁはぁ…あぁっ…お腹熱いよ」
「ふぅ…いっぱい出ちゃった」

「…琉夏くん、あの…」
「うん、ごめん。また大きくなっちゃった。一回だけじゃ、まだ苦しいみたい。もう一回……」
「ちょっ…あっ、ニャン!!」

「あっ、美奈子、今の猫みたいでカワイイ!! しばらく声出すときはニャンニャン鳴いて?」

「いや!!」

「違う、ニャンだって!!」




※※※※※※※



「いいの? こんなに貰っちゃって? なんか悪いな」

「たくさんあるもん。ねぇ、お母さん?」
「そうそう、遠慮しないでもっと持っててもいいのよ。琥一くんといっぱい食べてね」
「ありがとう」


えっちした後、どうにか振袖を脱がせてイチャイチャしていたら美奈子の両親が帰ってきたから美奈子は慌ててルームウェアを着込んで、俺も見なりを整えて一階に降りた。

新年の挨拶を済ませたら、お雑煮と焼き餅をご馳走して貰って、もう夕方……。

お母さんは先に家の中に戻って、今は玄関先に美奈子と二人きり。


「そういえば、初詣でお祈りしたとき……ほら姫初めの…」
「ちょっ、大きな声で言わないで///」

「…ゴメン。あのときさ、変な声が聞こえたんだ『願いを叶えてやる』とかそんな感じの声」
「琉夏くんも!? 私も聞こえたよ!!」

「マジ? あそこ本物のパワースポットかもな。今年も良い年になりそう♪
美奈子、今年もよろしくね」

「うん、よろしくね♪」






END


〜あとがき〜


2011年最初の話がR18のエロ話!!
正月と聞いて、真っ先に思い浮かんだネタが“姫初め”なんですよ(笑)大丈夫か私!?

ちなみに私が初めて「姫初め」って言葉を知ったのは高校生くらいだったと思います。
可愛い響きの割に辞書引いたら意味がエロくて衝撃を受けました。

みなさん素敵な一年をお過ごし下さい。


里夏

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