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心配性な王子様



恋人とお風呂に入る…密かに憧れだった行為を今日こそ実行するのだ。もちろん恥ずかしい…けど一度くらいやってみたい。


今日から、二日ほど両親は遠方の知人の葬儀に出席するため家を留守にする。
その間、私は一人…若干心細いから、お付き合いしてるコウちゃんを家に招待したのだ。
もちろん、お母さんたちには内緒で……。




※※※※※※※




そして夜…


恥ずかしがってるのか悪態をつくコウちゃんを強引にお風呂に連れて行く。

それにしても、私だって恥ずかしいんだから、そこまで恥ずかしがらないで欲しい。余計に恥ずかしくなってきちゃう…それに結構、傷付く。


脱衣所まで来たらコウちゃんが逃げ出さないように先に押し込み、その巨体が浴室に入ったのを音で確認したら、次は私が脱衣所に…しかし、込み上げる恥ずかしさに動きが止まる。


「美奈子! 早く来い!!」

浴室から急に響いた声にビクッとした。
さっきまで、あんなに嫌々だったのに…何故か私が遅いことが気に入らないらしいコウちゃんに呼ばれて、私は覚悟を決めたのだ。。



※※※※※※※



狭い浴室に大人が二人。
私は小柄な方だけど、その分コウちゃんの身体が大きいから…プラスマイナスはゼロになる。

コウちゃんが座る足の間に私はちょこんと体育座り。
すでに頭も身体も洗い終えたコウちゃんの髪型は、いつもと違い濡れて無造作に前髪が下りてきている。

普段はなかなか見れない姿と、この状況にドキドキしてしょうがない…。きっと今の私の顔は真っ赤…珍しいコウちゃんを見たいのに後ろを振り向けない!


「おい」
「はい!!」

頭の中でいろんな思いがグルグル回ってたら頭上から声が掛かって、またビクッとなる。
心臓飛び出すかと思った…しかも、まだ顔が真っ赤なのに顔を上に向けちゃっ…!?

「んっ…」

見上げた瞬間、私の唇はコウちゃんの唇に塞がれていた。

最初は私の唇を舐めるだけだった舌は簡単に唇をこじ開けると奥で縮こまる私の舌に絡み付いてきた。

舌と唾液が絡み合う水音が続く浴室。
それは反響するために必要以上に大きな音になり、私の羞恥を増長させた。


激しいキス。上を向きながらの姿勢も手伝って頭がクラクラする。

…のぼせたのかな?…

息苦しさから絡み付く舌を振り切って唇を離せば銀色の糸が繋がり、すぐにプツリと切れた。

目を開けて、改めてコウちゃんを見れば見慣れない前髪を下ろした姿…それだけで私は興奮した。


はぁ…。思わず後ろにあるコウちゃんの厚い胸板にもたれ掛かった。

「…おい、美奈子!? 悪ぃ、大丈夫か?」
「…うん、大丈夫」

自分にもたれ掛かり、グッタリする私を心配するコウちゃん…怖い顔してるけど本当に優しいなぁ///

若干失礼な事を考えながらウットリときめいていたら…胸を何かで覆われた。
目線を下に向ければ…予想通り。わたしの胸はコウちゃんの大きな手に収まっていた。

「大丈夫なら、ちっとばかし付き合え」

コウちゃんの手は熱い…お風呂で温まっただけじゃない熱を含んでる。

熱い手で胸全体をグニグニと揉まれた。荒々しい手つきなのに、揉まれる胸に不快な痛みはない。
わずかに感じる痛みは苦痛ではなく、私の快感を引き出させるものだ。

「あぁ…っ、んぁ…」

やがて、胸の頂でツンと上を向いた乳首が太い親指と人差し指で摘まれたら、いよいよ声が抑えられなくなった。

「いい! …コウ、ちゃん…気持ち良いよぉ…アン!!」
「気持ちいいか? じゃぁ、もっと鳴けや」

耳元で囁かれれば腰が疼いて、ビクッと反応してしまった。


モジモジと擦り合わせていた膝を大きな手が割り開いて、お湯ではない透明な粘液が溢れる秘部に触れた。

クチュ…

「ひゃぁっ!?」
「ククッ…こんなに溢れさせてやがったのか? お湯じゃねぇよな?」

コウちゃんが蜜を纏わせた手を眼前に持ってきた。
恥ずかしくて顔を背けたら、「こっち向け」と口に蜜の付いた指を二本入れられて戸惑う。

「…ふぁ、んぐ…」
「どうだ、美味いか? 自分で出したもんは?」
「んんっ」

微かに首を振っての否定。



※※※※※※※



指に付いた蜜はすでにないのに、コウちゃんの二本の指は私の咥内を犯し続けていた。
口を閉じられないから口端からは涎が滴り、顎を伝う。

コウちゃんの逆の手は秘部を犯していた。三本の指が激しく膣内を動かすからお湯がバシャバシャと跳ねる。私のいい場所をガンガン攻める太い指…もうダメ!!

「あん、あっ! あぁっ!! …ひゃあぁぁぁ!!」

胎内がキュウっとコウちゃんの指を締め付けた。


「…んふ、こうひゃん…」

「……美奈子…」

口と膣から同時に指が抜かれ、私の身体は久しぶりにコウちゃんと向き合わされた。


膝立ちでコウちゃんに跨がる私の方が、今は少しだけ高い位置からコウちゃんを見下ろす形での激しいキス。

私が酸欠になる頃、コウちゃんの唇は私の口から移動した。
額から流れる汗を辿るように顎、首に舌が這う…そして胸に辿り着くと熱い舌が乳首を掬い、すぐに咥内で転がされた。

コロコロと舌で動かされて、チューチューとしゃぶられる感覚がたまらない。

太股にはコウちゃんの硬く勃ち上がった熱いモノが当たってる。

私から垂れる蜜はコウちゃんのモノへと伝っていた…モノの先端から溢れる先走りと私から漏れる蜜が絡まり、湯に溶ける。


「美奈子…もう我慢出来ねぇ。挿れるぞ」
「っん…来て…」

太股に当たっていた熱が一瞬離れ、すぐに足の付け根へと宛がわれた。
そして、私の中に入ってきた。

コウちゃんのモノは内蔵をひっくり返されるんじゃないかと思うほどに大きい。
何度、身体を重ねてもその大きさには息を飲む。

圧迫感に耐えられずに目の前の逞しい首に腕を巻き付けた。

「ふぅ…全部埋まったな。美奈子、動くから振り落とされねぇようにしとけ」
「きゃぅ!!」

忠告されただけのことはある。凄い勢いで下から突き上げられて、お湯が湯舟の外に逃げ出した。


※※※※※※※


バシャバシャ…グチャグチャ、グプグプ…様々な水音が繰り返されてる浴室。

今は器用に繋がったまま体位を変えたコウちゃんに後ろから突かれてる。
湯舟の縁にしがみついて、腰を高く上げて抑えることなく嬌声を上げて…目の前がチカチカする。

「ふっ…あぁ、らめ!! もうイッちゃうよぉ〜!!」
「…っ、あぁっ…イッちまえ…俺も、限界だ!」

「…ぁふ、あぁ…っ!! やぁ〜ん!!」
「…っくそ!?」

私がイッた瞬間、中から太い杭が抜かれて背中に熱い液体がいっぱい掛けられた…もうダメ……。


「…美奈子、おい!美奈子 !!」




※※※※※※※



「んぅ…」

目を開けたら見慣れた天井が見えた。

「おっ、起きたか…大丈夫か? 気分悪くねぇか?」

次いで、天井の光景に心配顔したコウちゃんが加わった。

「悪かったな、無理させちまってよ…」

目線を逸らして、申し訳なさそうに謝られた。
…そうだ、私がコウちゃんを無理矢理にお風呂誘ったら、盛り上がって…えっちしたんだ…。それで私が意識飛ばして…


「ほら、とりあえず水飲め。今、ポカリ買ってきてやるから」
「今、何時?」
「あ? …っと、10時半過ぎだな」


「私は大丈夫だから、水があればいいよ」
「良かねぇだろ」
「だって、夜も遅いし出掛けたら危ないよ?」
「くくっ、俺を襲う様な勇気ある奴はいねぇだろうよ。心配すんな?」

「じゃあ…私の事も心配すんな?」
「相変わらず、似てねぇって。じゃあ、行ってくるから大人しく待ってろよ?」


行っちゃった…。



《〜♪〜♪〜〜♪〜〜♪〜♪♪〜♪》



「のあっ!? …びっくりした…あっ、お母さんからだ。もしもし?」

『美奈子、一人で大丈夫? ご飯ちゃんと食べた?』

「大丈夫だよ、本当お母さんは…あっ」

『なにっ!! どうかしたの!?』

「ううん、なんでもないよ…うん、は〜い。わかってるから。お休みなさい」

ふぅ…そうだ…今、改めてわかった、コウちゃんって本当にお母さんみたい!! ふふふっ!



※※※※※※※



「ふぁ…ックションっ!!」

風邪でも引いたか? 美奈子の事も気になるし早く帰るか…よし!!

「待ちなさい! キミ、なんで急に走り出したんだね!!」

「(げっ…ポリ公!! 職質かよ!?)いや…あの、コンビニでポカリ買ってきた帰りで、急いで家に帰ろうかと…」



美奈子の事が心配で上の空だった琥一は近くをパトロールしていた警察に気付かなかった。

警察官の近くで突然走り出した彼の姿は、奇しくも“警察を見つけて逃げ出そうとした”様に見えたのだそうだ。





遅いなぁ…コウちゃん。





END


〜あとがき〜

絵チャの宿題『コウバン風呂エロ』\(^o^)/〜

なんかラストが変な方向に行ってしまったよ!!

私の中ではどうしてもですね…“バンビは琉夏のママ役”で“琥一は琉夏とバンビのお母さん役”と配役されております。

琥一一途プレイもしたからお母さんなだけじゃないカッコイイ兄貴だってことは、わかってますが…やっぱり兄貴はお母さん!!(←紛らわしい言い方)

よく私の夢にも登場して私と琉夏の世話を焼いてくれてます(笑)

「ありがとう…《お母さん》!!」

次回、兄貴を書くときはカッコイイ兄貴を書きたいです。精進しま…すん。←お決まり


里夏

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