そんな、おまえが見てみたい 美奈子と観に行った恋愛映画。 …興味ねぇ…けど、こいつが観たがってたから、たまには俺が美奈子の趣味に付き合う。 ※※※※※※※ 上映開始から一時間…必死に眠気と戦っていたら、場面が変わった…絡み合う男女のベッドシーン。 何気なく左隣に座るあいつを見遣る。 俺と違って真剣にスクリーンを見つめる美奈子。……こいつも…あんな顔するんか? 頬を蒸気させて、悲鳴みたいな、媚びたような声を上げて俺に…。 考えたら急におかしな気分になって、もう映画どころじゃなくなった。 ※※※※※※※ 映画が終わった。 けど、ストーリーなんて全然覚えてねぇし、美奈子が感想を言っていたけど正直頭ん中に入ってねぇ。 気付いたら美奈子の腕を掴んで歩き出していた。 映画の後は俺の家に行く予定だった…でも足は別の場所に勝手に向かう。 家とは違う方向に向かう俺に美奈子が戸惑うから「予定変更な? ちょっと付き合え」とだけ伝えて俺はまた歩き出した。 ※※※※※※※ 駅裏のホテル街に着くと、さすがに俺の意図に気付いたらしく、美奈子がソワソワしだした。…俺もソワソワしてる、ずっと。 初めて入るラブホテル…部屋に入れば普通のホテルと大差ない作りに少し安心した。 さっきからずっと黙ったままの美奈子に、どう切り出せばいいかと考えていた、その時…… 「あ、あの…シャワー…浴びて、きていいかな?」 美奈子が俯いたままでもわかるほど、顔を真っ赤にさせてモゴモゴ小声で俺に問う。 そんな美奈子を見たら、少し余裕が出て来て意地悪したくなった。 「あぁ、先入れ。なんなら一緒に入るか?」 俺の一言に美奈子が俯いたままの顔をバッとあげた。 すげぇ、顔真っ赤!! 「……っ!? …入らないよ! もう!!」 そう叫ぶや否や、美奈子は浴室に駆け込む。 これであいつの緊張がちょっとは解けてっといいんだけどな……。 室内を一通り調べたら。後は美奈子が出るのをベッドで待つ…。 ※※※※※※※ バスタオルを巻いて出て来た美奈子と入れ替わりにシャワーを浴びて、ベッドに戻れば美奈子が慌てて顔を背けた。 ……ちゃんとパンツ穿いてんのに、なんで? 隣に腰掛けて、美奈子をこちらに向かせようと肩を掴めば、ビクリと震える美奈子が開口一番… 「わ…私、初めてだから!! あの、その…ゴメンね…」 震える美奈子に「知ってる」と告げれば、美奈子が目を丸くする。 「お前の態度見てればわかる。だから、出来るだけ優しくするし、無理もさせない……つもり」 「俺も初めてだから、約束は出来ねぇけどな」と続ければ、美奈子の表情が和らいだ。 「そっか…お互い初めてなんだ……へへ、ちょっと安心した」 「だな」 照れ笑いする美奈子を抱きしめて、深くキスをする。 ※※※※※※※ 唇の僅かな隙間から舌を差し入れ咥内を犯しながら、タオル越しに胸を揉む。 美奈子の身体が僅かに跳ねるのを無視して、柔らかくて弾力のある胸を楽しめば、鼻に掛かった様な甘い声が漏れ聞こえてきた。 俺が聞きたかった声だ…。 直に触りたくなって、バスタオルを下にズリ下げようとしたら……抵抗された。 「その…は、恥ずかしいよ…」 「何言ってんだ。これからもっと恥ずかしいことするんだぞ?」 「……それは…キャッ!!」 またモゴモゴ言い始めたから、タオルを引っぺがしてやった。 とっさに身体を隠そうともがく美奈子が「ヒドイっ!!」と俺を批難する。 「酷くねーよ。俺はお前の裸が見たい」 そう言ったら…また美奈子は真っ赤になって俯いちまった。 別に変な事言ってねぇんだけどな…わっかんねぇ。 でも、もう抵抗しないみてぇだから遠慮なく揉んでみる。 美奈子は着痩せするタイプらしく、直に見る胸は案外ボリュームがある。 硬くなってる乳首を弄れば、これまでより甘く喘ぐ美奈子に嬉しくなって、乳首に舌を這わせてみた。 「…ぁ!…あぅ…いやっ!!」 一通りペロペロと舐めて、今度は口に含み、赤ん坊みたいに吸ってみた。 何の出ないし味なんかしないはずなのに、しゃぶりつくように吸っちまう。 「あっ、ああ…歯、たて…ちゃダメ…あああぁぁっ!!」 何度も甘噛みして、逆の乳首は強めに弄ってやれば…一際、甘く甲高い声を上げながらも背中を反らして快感に翻弄されている。 ……イッたんか? 胸を上下させ、荒い呼吸のまま、虚ろな目を俺に向ける姿に一気に下半身に血が集まったのがわかった。 触ってるだけなのに自分の限界が見えてきてちょっと焦る。 胸から顔を離して、下を見れば…モジモジと擦り合わせてるから足を思いっ切り開く。 閉じられないように俺の身体を割り入れたら…美奈子の秘部が丸見えになった。 女のアソコって、こんな風になってんだ。すげぇ濡れてる……なんて思いながら見てたら、そこが更に濡れてきた。 見られてるだけで濡れるんなら、触ったらどんくらい濡れるんだよ…。 ヌチャ…クチャ、グチっ 想像以上にぬかるむ秘部を弄りだしたら止まらなくなった。 美奈子から「いや」とか拒否の言葉が聞こえるけど、本当に嫌なわけじゃないだろう…蜜が増えるばっかだ。 狭い穴に中指を入れたら、マジで狭い。 呼応するように美奈子が苦しそうに顔を歪ませた。 (こん中に本当に俺の入んのか?) 溢れる蜜を潤滑油に指を動かせば、徐々にソコは柔らかく俺の指に吸い付いてくる。 指を2本に増やして弄り、少しして3本目も入った。 あれだけ狭く美奈子も苦しそうだったのに今は激しく動かせば、むしろ気持ち良さそうに喘いでる。 よく考えたら、こっから赤ん坊は出てくんだもんな……女ってすげぇ。 人体の神秘を感じる。 指を突っ込んだまま、空いてる手で少し上にある芽を弄ってやれば、¥身体をビクビクと跳ねさせ、いっそう声が大きくなった。 蜜も溢れ返って俺の手の平までいっぱいだ。 「も…ダメ!! 不二山、くん…私…また、イッ…あぅ…イッちゃうから…!!」 美奈子を気持ち良くさせたくて、ずっと愛撫を繰り返していたけど……アソコひくつかせて、甘い声で限界を訴える美奈子の痴態に俺も限界を感じた。 指を抜き、パンツを脱ぎ捨てて膨張しきった自身を取り出したら避妊具をつける。 初めての装着にちょっとまごついた。 「…なぁ、美奈子。いいか、俺の入れても…」 こくりと頷く美奈子に覆いかぶさる。 「最初は痛いと思うけど、我慢してくれ…な?」 美奈子を気遣ってゆっくりと挿入した。 それでもやっぱり痛いよな……滲む血が物語る。 必死に痛みに耐えて、目尻から涙が零す美奈子の辛そうな姿に不謹慎ながら自身は大きさを増した。まだデカくなるんか!? ぐちゅ…グチャ…と卑猥な音を立てながら埋めていく。 あと、少しで全部入る…。 (いっそ、一気に入れた方がいいんじゃねぇか?) そう思い、最後はズプッと勢いよく差し込んだら、その衝撃で美奈子の中がギュッと締まった。 急速な締め付けに思わず俺もイキそうになるのをなんとか堪える。 あぶねぇ…。 「…ふ、不二山くん…はぁ、あぁっ…動いて大丈夫だから…いいよ?」 「いいんか? じゃあ動く…辛かったら言えよ?」 言うが早いか、俺の腰は動いていた。 ズプッ…グチュ… 「あっ…ああ…ふぁ…///」 厭らしい水音の合間に、俺と美奈子の荒い呼吸と喘ぎ声が耳を掠める。 「…はぁ…おまえん中…うゎ!! スゲェ…はぁ、気持ちいい…」 感想を漏らせば、また美奈子の中が締まる。 俺、墓穴掘ってんのかも……でも、言わずにはいれないほど気持ちがいい。 腰を振る速度が自然と上がれば、水音と喘ぎ声の中に肌と肌がぶつかり合う音が混じり出す。 ―触覚も視覚も、聴覚まで犯される感覚― 性行為がこんなに気持ちのいいものだなんて知らなかった。 「…イクッ! あぁ、ダメ!! 不、二山くぅん!! …もう…はぁ…イっちゃうょぉ…っ! …ぃあああぁぁぁっ!!」 「…俺も…ダメっ、だ! はぁ…出る…!!」 美奈子がイった締め付けで、我慢出来ずに自身が弾けた。 「…はぁ…美奈子…愛してる」 「…わ、私も愛して…る」 美奈子の中でびゅく、びゅく、ビュルビュルと白濁が出続けている。 どんだけ出んだろ……。 結局一回だけじゃ萎えなくてもう一回、美奈子を抱いた。 ※※※※※※※ 何度も達して疲れて眠る美奈子に腕枕しながら、頭を撫でていると…美奈子が目を覚ました。 「大丈夫か? 悪ぃ、初めてなのに無理させちまって……」 「…大丈夫…」 トロンとした目で俺を見つめる美奈子に愛しさが溢れて抱きしめた。 「おまえもあんなエロくなるんだな…普段と全然違うから正直びっくりした」 「……///……そういえば、どうしたの…急に、その…びっくりしたのは私の方だよ?」 「あぁ、なんていうかさ…映画のラブシーン見てたら、なんか変な気分になった」 「……………」 「誤解すんなよ? 言っとくけど、おまえだけだ…おまえだから、抱いてみたくなった」 「…///…わかってる…」 「もう少し寝てろ。俺もちょっと寝る」 たまにはいいな、恋愛映画ってのも…。 END 〜あとがき〜 恥ずかしくて今なら死ねる…。 いかがでしたか? 初のR18!!(←ヤケクソ) エロの加減がわからん…「どうせエロをやるなら思いきってエロエロしい方がいいよね?」と思うのですが…如何せん、初めてなので戸惑う(苦笑) どんな表現がいいのか…どこまで表現すればいいのか…。 裏夢自体読むのは慣れてますが、自分が書くとなると難しいですね!! 里夏
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