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目で追ってしまうから

休み時間…お手洗いから帰ってきたら、不二山くんが机に突っ伏していた。


「…不二山くん? どうしたの?
具合でも悪い?」
「…ん? 美奈子か…違う…腹減っただけ」
「えっ…まだ二時間目が終わったばっかなのに?」
「…何時間目だろうが、減るもんは減るんだよ…はぁ、次の授業中に弁当食うか」
「そうだ、お菓子ならあるけど食べる?」
「食う」


鞄からチョコやらクッキーを取り出して、不二山くんへ差し出す。


「なぁ…」
「なぁに?」
「お前、ちゃんと手ぇ洗ったか?」

「!!??…洗ってます!!」

「わかってる。冗談だ…どうもな」
「もう!(また、あんな悪い顔して…)」






「はぁ…食った食った! ごちそうさま」
「どういたしまして。 そういえば、よくわかったね?」
「何が?」
「私がお手洗いに行ってたってこと…なんでわかったの?」
「なんとなく。
…お前が教室から出てったの見たから。
で、数分で戻ってきただろ? だから便所でも行ったんかなって」
「そうなんだ」


つい、美奈子を目で追ってしまう…妙な癖がついちまった。





END


〜あとがき〜

私の中では不二山嵐=『柔道』よりも『大食い』のイメージが強いんですよ(笑)
食べ物の話をしたり、美味しそうに何か食べてる姿が好きです。


里夏

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