微妙な関係 | 3/4page 「どうした曹操…俺が欲しいのか……?」 あくまで解っていて、それでなお問う。その口で、はっきりとねだって欲しいから。 それを曹操もわかっているから、なかなか言えないでいる。言ってしまえば、楽になるのに。だが、それではまるで孫堅という男に囚われた気がして、言い出せない。 「 」 何を思ったか、孫堅は曹操の耳元でなにやら囁いた。 「!!」 これは反則だろう。曹操は素直に思った。しかし、もう思考は停止している。それ以上に頭が回らない。 あるのは、孫堅を受け入れたいという淫らな欲望だけ。 「……欲しい」 呆と呟いた曹操の目は、蕩けていた。媚びるような眼差しが、孫堅の下半身を直撃する。あの日見た姿よりも、さらに妖艶さが増していた。 これは反則じゃないか。孫堅は若干の悔しさを覚えた。曹操という男に囚われたような気がする。今はとにかく、この男を滅茶苦茶に壊してやりたい。 大きく股を開かせ、己の猛った欲望を曹操の秘所へ押し付ける。たったそれだけでひくり、と曹操の身体が跳ねた。 ゆっくりと、内部に形を覚えさせるかのように、埋め込んでいく。 「あッ…ん…はァ……」 全てを埋め込むと、孫堅は緩やかに律動を始めた。 悦楽に堕ちて従順に反応を示す男。最奥を突くたび、身体が撓り、悩ましい声をあげる。ギシギシと寝台が軋んだ。 孫堅は夢中で内部を貪った。肌がぶつかる音にさえも欲情する。 「どうだ?悦いか?」 「んッ…あ…うッ…いっ、…悦い……」 恥ずかしい言葉ですら、臆面もなく口に出す。互いに絶頂に向かい上り詰めていく。 「クッ……!出すぞ……」 「あ…中に…欲し…ッ!」 孫堅が一際強く突くと、曹操は一際高く啼き、達する。 内壁が欲望を絞り尽くすかのように蠢く。孫堅は低く呻き、その白濁とした欲望を曹操の中に放った。 . ← → back |