微妙な関係
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互いに達した後も暫く、孫堅は曹操を抱き締めていた。行為の後の気だるさが心地よい。
曹操は暫くうっとりとされるがままになっていたが、我を取り戻したのか、もぞもぞともがく。
その度に未だ引き抜かれていない孫堅の欲望に内壁を刺激される羽目になってしまう。
「いい加減離せ……」
「いいだろ…少しくらい…」
結局動くのをやめたが、困ったことに曹操の内部にある欲望は硬度を取り戻しつつある。
唇を食まれ、そのまま貪られる。ぬるりと咥内に舌が入り込む。上顎を舐められ、曹操は自分の欲望が昂ぶっていくのがわかった。
「ん…ふぅ…ッ…貴様…、まだ致す気か……」
「お前だってまだ足りない癖に……」
にやりと含み笑いをする孫堅に、曹操は呆れた。
これは、飽きもせず己を抱く恋人といい勝負かもしれない、と。
ならば…。
曹操は孫堅に妖艶に笑い返した。軽く目を瞠り、それから曹操の耳元で再び低く囁いた。

「    」

曹操もそれに応えるかのように囁く。

「    」

夕日が辺りをとっぷりと照らし、夜の訪れを告げようとしていたが、今の曹操と孫堅には全く関係の無い事のようだった。

FIN



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