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学パロ設定。


やっぱり屋上っていいよな、なんて思いながら青い空に向かって背伸びをすると当たり前のように欠伸も出た。こんな日に勉強なんてしてられない。折角晴れているんだからそれを有意義に使わないと。大の字になって寝転がると綺麗な青が目に入った。

「んー。やっぱ晴れてると気持いいなあ」
「勉強が終わった後だともっと気持ちいいと思うがな」
「…げ」

起き上がって後ろを見れば、いたのは見なれた綺麗な緑の目で俺の方を見ているグリーン。何でいるんだよー、と問えば担任に探して来いと言われたからな、なんて無表情で答える。かっこいいなあー…って違う違う。そんな事思っている場合じゃないって!

「サボリとは良い度胸だな、レッド」
「うー。だってさあ、こんなに良い天気なのに教室でじっとしてるの勿体ないよ」
「将来と今のこの時間。どっちが大事だ」

俺だってさ、将来の事を考えると勉強とか真面目にやらなきゃなって思うんだ。でも今から将来の事考えても何も分からないっていうか、想像もつかない。だから俺は今出来る事を、やりたい事をやるって決めたんだよ。…って言ってもグリーンは納得してくれないんだろうな。うーん。どうしようかこの状況。あ。良い事思いついた。

「…俺さ、将来はグリーンの家に住むから!」
「……は?」
「うん。きっとそれが良い判断。グリーンと住めば色々と便利だし」
「馬鹿言うな。自分で働いて生きていけ」
「俺、グリーンのお嫁さんになる!」

お婿さんかな?まあ別にどっちでもいいんだけどね。ちら、とグリーンを見れば面倒そうな、ってあれ。顔真っ赤。

「グリーン、熱でもあんの?」
「、うるさい」
「保健室行った方良いって!それとも帰る?だったら俺も、」
「おまえが!おまえが変な事言うからだろ!」

俺いつ変な事言った?そう聞くとグリーンは額に手を当てて、こういうやつだとすっかり忘れていた、なんて結構酷い事を言って溜息を吐いた。

「え、何。何だよ教えろよー」
「…レッド。もし、おまえが言った事が本気なら、」
「さっき?あ。お嫁さんに行くってこと?」
「それなりに出来てからじゃないと家に入れてやらないからな」

びしっ、と人差し指を俺に向けてそう言い放ち、グリーンは教室に戻った。俺、戻らなくていいの?
教室に戻れ、なんて言われてないからグリーンが言った意味を綺麗な青い空を見ながら考える事にした。本気なら、って俺はいつでも本気なのになあ。好きな人と一緒にいたいっていうの普通だと思うんだけど。

(どんな時でも僕は本気だよ)


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