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「しろめし」、三色団子様へ!


グリーンの様子がおかしかった。いつもは優しいのに少しだけ酷い事言ったり、おまえさっさと帰れよ、って言われたから帰ろうとすれば何だよもう帰るのかよ、とかそういう事ばかり言っている。言っている事と矛盾しているっていうのはこういう事なんだなって俺は分かった。とにかく。グリーンがおかしい。

「俺さ、おまえの事好きじゃない」
「…そう」
「何で俺、こんなやつと一緒にいるんだろ」
「……そうだね」

俺の世話ばかりしてるからついにグリーンも変になったのかな、なんて思って申し訳なかったから帰ろうとして椅子から立ち上がるとグリーンは慌てて俺の腕を掴んだもんだから後ろに倒れそうになる。…危ない。

「…何」
「おまえさあ、こう、もうちょっと焦るとかしろよ」
「焦ってもどうにもならない」
「…そういえばおまえってそんなやつだったよな」

そう言うとグリーンは溜息を吐いて額に手をあてた。何か腹立った。

「…ツンデレは効果なし、か」
「何か言った?」
「いーや。何も言ってない」
「さっき、グリーン変だった」

グリーンは驚いた顔をした後、苦笑いをして何だ、気付いてたんじゃん。と言った。気付いてたって言ってもあれはおかしい。気付かない人はあまりいないと思う。

「レッドはさ、さっきの俺と今の俺、どっちが好き?」
「……いつもの、今のグリーンの方」

だよな!ってグリーンは嬉しそうに笑って俺の頭を撫でた。グリーンはいつも変だと思うけどやっぱりさっきのは尋常じゃないくらい変だった。グリーンは、グリーンのままでいいと思う。グリーンの頬に手を添えて顔を近づけると俺の気持ちを読みとったらしいグリーンは口付けてくれた。さっきグリーンに俺の事、好きじゃないって言われた時ね、表情には出さなかったけど少し傷ついたよ。ツンデレだとか何だとかは知らないけどグリーンはそのままでいて。その方が俺は好きだよ。

(そのままが良い、と笑顔で)

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Dear.三色団子様
From.くろかげ




▼ツンデレを意識して書いたのは初めてでした。とにかく、相互有り難うございました!↓にコピーボックス。三色団子様のみお持ち帰り可。







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