一方の女の子は、小ビンの事などすっかり忘れていました。
女の子の名前は「Redrose」、皆は彼女をRoseと呼びました。
女の子もまた、美しい少女へと成長していました。
彼女は、近くの丘へ行き、フル-トを奏でるのが好きでした。
(いつかは私、フル-トを持って、あの海の向こうへ行くの。)
それがRoseの夢でした。
ある日、
Roseは思い切って言いました。
「お願い!!私、海の向こうでフル-トを吹きたい!!」
両親は悩んだ末、Roseを見送る事を決めました。
一ヶ月後、大きな荷物とフル-トを持ち、彼女は船に乗っていました。
新しい土地へ行ったRoseは、フル-トの勉強を頑張っていました。
彼女の奏でるフル-トの音色は、柔らかく、優しく、情に溢れ、それはそれは素敵なものでした。