spring has come -2-

慌てて走り出した安田くんたちと分かれて、一人でゆっくりと登校することにした私は校門をくぐってから露出狂パート2に出会うこととなった。なぜ…?
服を脱いだ男の子たちは笑っていたり踊っていたりと、まるで空間に酔っているよう。先ほどといい今といい、今日は変だと思った私は絶対にかかわるまいと校内へ逃げ込んだ。

……それが悪かったのかな。


「名前ちゃんも脱ごうよー」
「や、やめとくよ…!」


廊下でクラスメイト2人と遭遇し、いきなり服を脱がされそうになった。もしかして、パート3…!?


「なんでー?楽しいのに!」
「だ、大丈夫!今でも十分楽しいから!」


どうしよう…これはまずいなぁ。相手は女の子だから強気に出れない。どうにか見逃してくれないかなぁとへらへら笑っていれば、クラスメイトの1人に両腕を掴まれ、もう1人は私の胸元に手を掛け――…そして。


「いいじゃん、無礼講だって」
「あっ、ちょっと、まっ…いやあああああ!」










朝からスカートを穿いてねーメガネ女子に遭遇したり、男共が脱いで騒ぎ合ってたり、今日何の日なの!?って思ったけどどうやら病魔の仕業らしい。男の裸は見苦しかったが…あの縞パンはよかった。可愛い子だったし!野外であんな堂々とした露出はなかなか見られねーしな!

それからハデス先生と一緒に校内を回ってみれば、目に飛び込んできたのはみのりちゃんのおっぱい…!!!すっ、すっげぇえええなにあのおっぱい!!ダイナマイト!?ダイナマイトなの!?いやいや俺が爆発しそうだし!リアルの教師だとはとても思えない…AVか!AVの女教師だろ!?

これはなんっっって素晴らしい病魔なんだ…!いいぞもっとやれ!これ倒しちゃうの勿体ねーって絶対!!藤いっぺん爆発しろ!


「いっ、いた」


みのりちゃんにどうせなら俺のを着てくれと主張していると、聞き覚えのある声とバタバタと騒がしい足音が聞こえてふいっと振り返ってみれば。


「っうわああん安田くんー!!」
「……名字ーっ!?」


――涙目で向かってくる、乱れた姿の名字がいた。


「なっ、なんだその格好!!」
「クラスの子に…脱がされそうになって…!」
「まるで犯されグホァッ…!」
「安田ァ!!」


いっってぇええ!何も殴るこたねーだろ美作!それだからモテねーんだよ!
って、そんなことより!名字の格好やべー!!

シャツの前がガバッと開いていて中に来ている水玉のキャミソールが丸見えだ。子供っぽいその薄い布越しに、薄っすらと映っている線が逆にエロい…!!あのブラは一昨日干してあったピンクの花柄に違いない。
ちなみに昨日は大胆な黒レースだったのを俺は一生忘れないつもりだ。


「名字さん大丈夫…!?」
「安心しろ名字ちゃん!俺が守ってやっからよ!」
「…災難だったな」
「………」
「安田くん見すぎ。ボタンがいくつか飛んだのかな。大きいけどこれ着てくれるかい」
「あ、ありがとうございます…」


ハデス先生から受け取った白衣を着た名字は最強だった。ぶかぶかな白衣の袖に手は隠れているし、裾なんて引きずりそうなくらい。髪もいつもより乱れていてシュシュが取れかかっていた。エロい…名字のすべてがエロい…!!

雪のように白い肌、太すぎず細すぎない太もも、豊かに実ったおっぱい……あ、目が合っ、


「安田くんの…えっち」


た…!?


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