とろける注意報のお知らせ!

※おそろい電波受信中!の続き


レジの女の子のことが忘れられなくて俺はバカみたいに3日も悩んだ。だってレジで話しかけたら絶対おかしいじゃん!?彼氏いますかなんて絶対好きってバレるじゃん!?彼氏いんのかな!?俺があの子の友達なら絶対放っとかねー!でも彼氏いないでほしい!!という葛藤が3日も続いて俺は頭がおかしくなるかと思った。3日ってこんなに長かったっけ?って感覚が麻痺するぐらい俺はあの子に夢中らしい。あの子に会って俺の世界は変わったんだ!そう!まるで熱子を初めて見た時のように!!

もう悩むだけ無駄だ、理由なんていらねー!俺はあの子に会いたいんだ!!気付いた途端我慢できなくなって学校帰りにコンビニに走った。うるさい胸を抑えながら入店すると軽快な音楽の後に聞こえる女の子特有の高い声。この声はあの子の…!!心の中で確信してレジを見ればやっぱりあの子がいた!!よっしゃ!!ってアレ?なんであの子俺見て驚いてんだ?思わずその場に立ち止まった俺と、レジのあの子は自然に見つめ合っていた。え、なにこの展開?これってもしかして脈ありなんじゃね!?ついに俺の時代が来た!!これはもう訊くしかねーだろ!

こないだと同じプリン(マジ美味かった!)とフルーツガムを掴んでレジへ向かう。会計中チラチラ見ちゃうのは仕方ない!だってこの距離であの子、いや…名字さん!を見れるのは今しかない!マジプレシャスタイムなの!プレシャスタイムナウ!!そんな時間もあっという間に終わってレジの前から退くと「あのっ!」って声掛けられて、もしや!?と振り返れば名字さんが身を乗り出して「また、来てくださいね!」って照れくさそうに笑った。


もう俺とろけるかも。



***



プリンのお兄さんのことが忘れられなくて私は3日もレジで待ち続けた。また来るかな?今度いつ来るのかな?彼女いるのかな…!?お客さんが来るたびドキンッと胸が跳ねてあのお兄さんじゃない事がわかるとズーンと落ち込むループが3日も続いて私は頭がおかしくなるかと思った。こんなに長い3日は初めて…!感覚が麻痺するぐらい私はあのお兄さんに夢中らしい。あのお兄さんに会って私の世界は変わったの!そう!まるで恋に初めて落ちた時のように!!

もうレジに立つのがつらいよ!私はあのお兄さんに会いたいんだ!!でも私はあのお兄さんのことを何も知らないし、会いに行くなんてできない。何歳なんだろう?趣味は?好きなタイプは?あー会いたいなぁ…!はぁと小さくため息をついた時、入店を知らせる音楽が流れたのでいらっしゃいませーと入り口を見ると、なんと!!あのお兄さんが立っていた!!私の願いが通じ……え…その制服って……お兄さんもしかして、中学生!?えっえっえっ!?それ近所の常伏中の制服だよね!?まさかの年下ぁ!?ビックリしてお兄さんを見たままポカンとしているとお兄さんは目をぱちぱちして不思議そうに首を傾げた。あぁノックアウト!

年下もいいかもしれない…うんそうだそうだ…あのお兄さん(年下だけど!)だからいいんだ!何歳でも!うんうん!なんとか脳内を整理してお兄さんがレジに持ってきた商品を確認すれば、初めて会ったときのあのプリンが!運命のプリン様がちょこんとレジに載っていた!やっぱりあのお兄さんに間違いなかった!!こないだと違うのはプリンの上に置かれたフルーツガムだった。会計が終わってお兄さんの背中を見た途端我慢できなくなって声を掛けてしまった。また、来てくださいね!って身を乗り出せばお兄さんはとろけるように笑った。


ああ私もとろけるかも。



とろける注意報のお知らせ!



「「(やっぱ好きだ…!)」」



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リク:拍手お礼文の続きの夢



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