▼bT
※オリキャラ登場
久しぶりにもらった非番に、私は今人気のケーキ屋さんで購入した3ホールのケーキを片手に万事屋へやってきた。
侍ガール!
「こんにちはー。」
「……なんだよまた来たのかよ。」
ジャンプを読みながら面倒臭そうな顔をする銀さん。
彼には私の手元のケーキが見えていないようだ。
「いいですよー。神楽ちゃんと新八くんと3人でケーキ食べるから。」
「いやぁ…よく来たな!ホラ座れよ!新八ィ茶ァ出せー!!」
「銀ちゃん、現金ネ!」
クスクス笑いながら3ホールのケーキを切り分けていると、玄関の戸がガラガラと開いた。
「銀さーんおはよっす。」
「お早くねェよ。テメェ今何時だと思ってんだよ。」
入って来たのは茶髪の猫っ毛で私と同じくらいの男の子だった。
万事屋の人だろうか。そう思いながらぼーっと彼を見ていると、不意に彼と目が合う。バチリとぶつかった互いの視線に、男の子は目を見開いた。
「お、お前っ……真選組、か?」
急な問いに驚きつつも、コクリと頷いた。
すると男の子の目はあっという間に鋭いものへと変わり、銃を取り出した。
「又三郎の、又三郎の仇ィィィ!!!!」
「なっ……!?」
パンッと音がして、発砲したことが分かると、とっさに屈んで一発目は避けた。
次の二発目は、瞬時に抜いた愛刀で弾き返し、そのまま彼に向けて構える。
弾いたことに驚いたのか、男の子は一瞬体勢を崩したが、直ぐに銃を構え直した。
「食らえ!!」
「っ……。」
また来る。そう思ってぎゅっと刀を握ったその時だった。
「うるっせェんだヨ!!」
神楽ちゃんの怒鳴り声と共に、ゴッ!と鈍い音が響いた。
次に視界に入ったのは、大きなたんこぶを付けて床に倒れた男の子だった。
チャイナ娘注意報
(彼女に逆らうべからず)
※主人公は非番なのに制服着てる
※男の子については次回説明します
←