侍ガール! | ナノ


▼bQ








「…ホントに毎日毎日アノ人は…………。」

「あはは…………。」



侍ガール!



ハァ、と四季副隊長は溜め息を吐いた。
副隊長は沖田隊長の嫌がらせ(という名の愛情表現)に困らされていた。
なんだかんだで沖田隊長は副隊長にバズーカを発砲したことはないし、刀は抜いても絶対に副隊長には向けない。
周りから見れば彼が副隊長に惚れているのは一目瞭然だが、なんせこの人は極度の鈍感だ。
隊長の想いは全くと言っていい程伝わっていないのだ。(たまに隊長が可哀想になる)(報われなさ過ぎて)



「ザキさん、どうしたらいい思います?」





「いや、………ちょっと俺には…。」

「そうですか………。」

「すみません…。」




誤れば、副隊長はブンブンと首を振る。
本当に優しくて、しっかりしている人だ。沖田隊長の部下だなんて信じられない。信じたくない。
やっぱり片方がチャランポランだと、もう片方はしっかりした人間になるんだな。


お互い困らせられてばかりですね。と言うと、2人して吹き出してしまった。




「ふふっ……そうですね。」

「ホントですよー。」

「随分と楽しそうですねィ。」



そこへやって来たドS王子。
片手は腰の刀に添えられ、表情は恐ろしい程にニッコリと。



「た、…たいちょ」

「四季は向こうに行ってなせェ。俺ァ、ザキに用があるんでィ。」

「でも、あの!」

「行きなせェ。」

「……。」





あ、俺死んだわ。






ヤキモチは恐ろしい




(さて、話をしやしょうか。)

(ちょっ………刀しまってェェェェ!!!!)







※この後土方さんに見つかって、一命を取り留めたジミー