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「お元気そうで、なによりです!」
一体この人は誰だろう。
侍ガール!
沖田御姉弟に連れられ、やってきたのは近くのファミレス。目の前に並べられたたくさんの料理は、全て隊長が支払うとのことで(後々怖いので手をつけていないのだが)。
「四季、食べないんですかィ?」
「え、いや…あの、」
アンタが怖くて食べれないんだよ!「あ、すいませんこの人にチョコレートケーキを。」頼むなァァァ!!お願いだからこれ以上頼まないで!300円あげるから!!
え?なんでミツバさん笑ってらっしゃるの?笑うところじゃないんですけど!全然微笑ましいシーンじゃないんですけど!私この後絶対に貴方の弟さんにお金払わされるんですけど!?
「四季ちゃん、ごめんなさいね…お仕事忙しいのに。」
「い、いえ!私こそ…せっかくの姉弟水入らずに……。」
「あら、いいのよ?そんなに気を使わないでちょうだい。」
「そうでさァ。四季にはいつも迷惑かけてやすからねィ。」
ミツバさんという存在は絶大なようで。いつもは絶対に嘘でも死んでも言わないようなことを次々とする隊長はただ怖いだけだった。どうしよう、これ絶対ミツバさんいなくなったら色々大変なことになるよ。誰か今すぐこのポジション代わって下さい。
「あ、いけない。そろそろ行かないと電車に乗り遅れちゃう。」
「え?ミツバさん…もう帰られるんですか?」
急なことに思わずそう訪ねれば、眉を八の字にしたミツバさんはコクリと頷いた。
「姉上、駅まで送ります。」
そう言って立ち上がった沖田隊長は、ミツバさんの手をとった(こんな紳士な沖田隊長は見たことがない)。
その時の隊長の表情がどこか暗く悲しそうなものに見えたのは、気のせいではないだろう。
「それじゃあ四季ちゃん、また会いましょうね。」
ファミレスを出て(結局沖田隊長が支払ってくれた)、駅とは反対方向にある屯所に帰るために私はここでミツバさんとお別れする。
「はい。ミツバさんも、お体に気をつけて下さいね。」
ミツバさんは、笑いながらそう言った私の頭を一度だけ、ふわりと撫でて隊長と2人で駅の方に歩いていった。
それは憧れのような
(その後ろ姿でさえも、)
(貴方は美しかった。)
※とりあえずネタに詰まったので、ミツバさん強制送還(ちょっと意味違う)。
※だけどまだオリジナルミツバ編は終わらない!
※他に書きたいネタあるのにな(笑)
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