侍ガール! | ナノ


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「よりによって、テメーと2人かよ。」


隣の猫は嫌そうにため息を吐いた。



侍ガール!




旦那のところには、チャイナ以外にも天人がいた。

俺の隣であからさまに嫌そうな顔をしている茶色の猫は、ふと開いた口から人間の言葉を発した。




「四季のためとはいえ……俺が沖田なんかと手を組むなんて。」

「黙ってた方がいいですぜ?猫が喋ってんのは気持ち悪ィや。」





互いに嫌みを言って睨み合う。どうして土方さんはこんなヤロー共と手ェ組んじまったのかねィ。

思わず舌打ちしてしまいそうなのをグッとこらえ、敵の監視を続ける。


隣の茶猫が、大嫌いな茶髪の男に変わるのが見えた。





「……天人に助けてもらうなんざ、屈辱でさァ。」





四季を守れなかった自分と、目の前の攘夷志士共と、隣の茶髪。

俺をイライラさせるにはそれはもう充分過ぎるくらいで、感情に任せて言葉を発した。

けれど茶髪がそれに怒る様子はなく、





「別に、天人がみんな悪者じゃねーだろ。テメーらが必ずしも正しい訳じゃねェんだ。」





フンと鼻を鳴らし、四季と話している時より何トーンか低い声でそう言った。




「沖田総悟、俺はお前が嫌いだ。」




気に食わねェ。




「だけど、友達の……四季のためなら、お前とだって組むさ。」



その真っ直ぐな目も、






「俺は、四季のためなら何でも出来る。」






その真っ直ぐで綺麗な心も。












なんだか負けたようで


(アイツを大事にしてるのは同じハズなのに、)
(この敗北感は何だ?)





※バカだけど真っ直ぐで純粋なさっくんにイライラする沖田さん。

※ホントに心が綺麗な人見ると、自分の汚さ突きつけられてるみたいで嫌だよね(笑)って話

※うん。私です