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敵の動きに合わせ、場所を移動していると、急に四季が足を止めた。
侍ガール!
「……何でィ。さっさと行きやすぜ?」
四季の様子がおかしいのは明らかだったが、あえてそこには触れなかった。
けれど当の本人は全く動かず、返事もしない。
これァ異常でィ………。
「…四季……お前、」
「私って、信用…されてないんですかね?」
俺の言葉を遮って発せられたのは暗く冷たい四季の声だった。
一体どうしたというのだろうか。
不安げに下げられた四季の目からは今にも涙が零れそうだ。
「土方さんは、私が弱いから…だから、あんなコト、言ったんですかね。」
ギュッと拳を握り、唇を噛み締める四季。
さっきの「総悟と離れるな」という土方さんの言葉を気にしているんだろう。
とはいえ、ヤローもそんなつもりで言ったんじゃねェだろうに。
過保護なヤローのことだ。
どうせ四季を怪我させたくねェとか考えてやがるんだ。
悲しそうな顔で俯く四季の頭にそっと手をやった。
「ヤローは四季が大切なんでさァ。四季に傷でもついた日にゃ、鬼が魔王に化けやすぜ?」
そう言うと、四季は一瞬驚いたような顔をしてからフワリと笑った。
「ヤローは脳みそマヨネーズなんでさァ。言い方も考えられねェんだねィ。」
真選組の奴ら全員が四季を大事に思ってる。
四季が俺達を好きでいてくれるから俺達も四季が好きで、
四季が守ろうとしてくれるから俺達も四季を守りたいんだ。
四季は真選組の太陽だから。
いつも笑っていてほしいから
(太陽が陰らないように。)
(君がいつも笑っていられるように。)
※なんじゃこりゃ(笑)
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