※衝動的に書いたので内容メチャクチャ

※ぶっちゃけJデッカーの細かいストーリー知らないよ私

※それでもおkなある意味勇者様はどうぞ楽しんで下さい









ギュッと、小さな体で自分の何倍もある大きなブレイブポリス達を勇太が一人ひとり抱き締めているのを、なまえはただ黙って見ていた。


冴島からロボット刑事課の解散、並びにブレイブポリス達の全機能停止との指示を受けたのはつい3日前のこと。あまりに突然なことに、冴島の襟を掴んで問い詰めたのは意外にも東だった。




──何故彼らを停止させなければならないのですか!?




けれど東の言葉に冴島は悲しそうな顔をして、すまないと言うとそのまま部屋から出て行っていまった。





「やだっ…嫌だよぉ、僕みんなっ……と、いたいよぉ。」





ボロボロと涙を流す勇太の頭を、デッカードが優しく撫でる。泣かないでよーと、自らも辛そうな顔をしたドリルボーイが横から慰めていた。



──どうして、



どうして彼らが、こんなにも優しい彼らが、辛い思いをしなければならないのだろうか。苦しまなければならないのだろうか。




「そんなに強く握ってると、血ィ出てくるぜ?」




パワージョーの言葉にハッとしたなまえは、いつの間にか握られていた自らの拳を開いた。

刻一刻と迫ってくる別れの時間に身体が震え、胸が苦しくなる。



──時間が、止まってしまえばいいのに

唇を噛み締めてただ真っ直ぐに前を見つめるなまえに、パワージョーは悲しげに笑みを浮かべた。




「今までありがとうよ、なまえ。」




自分に、ありがとうと言われる資格はあるのだろうか。勇太のように心を与える力などない。冴島や東のように失敗をフォローする権力も、藤堂のようにブレイブポリス達の修理を出来るような知識もない。

一体自分は、彼らに何をしてあげられたのだろう。自分は何のために彼らとの時間を過ごしていたのだろう。




「私は何もしてないよ、何の役にも立たなかった。」




いつだって守られていたのは自分で、彼らを守るどころかサポートすら出来なかった。ただ一緒にいただけ。自分はいなくても良かった。




「何言ってんですかい。なまえさんはいつだって俺達を助けてくれてましたよ。」

「お気遣いありがとう、シャドウ丸。」




フッと笑いながら言葉を返したなまえに、シャドウ丸は困ったなあと溜め息をつく。

決して嘘の、気遣いで言った言葉ではない。彼女がいたことで頑張れたのは紛れもない事実なのだ。




「なまえはね、僕に仕事の楽しさを教えてくれたよ。」




さっきまで勇太と泣いていたドリルボーイがそう言ってエヘヘと笑う。

気付けばなまえの周りにはブレイブポリス達や勇太が集まっていた。



「貴方という存在があったからこそ、私達は戦うことができた。」




ありがとう。優しく頭を撫でたデッカードに、なまえは鼻の奥がツンとするのを感じて俯く。



「貴方に出会えて良かった。」













勇者伝説


(その昔、心を持ったブリキの勇者がいたのを、)

(貴方は知っているだろうか)





※とりあえずみんなを停止させたかった(笑)

※友達に軽くトラウマを与えた小説でした










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