※リクエストあったんでリカの姉ちゃんの続き
「おー、やっとるやっとる。」
若いねぇ。なんて言いながら河川敷の階段を降りてきたのはなまえさんだった。片手に持っているあの大きなバックの中身は差し入れだろうか。嬉しそうな顔をしてなまえさんの方へ駆けていく一ノ瀬を見ながらそんなことを考えていた。
「ほら、差し入れ。」
「いつもありがとうございます。」
「気にせんといて!リカが迷惑かけとるしな。」
困ったと言うように苦笑したなまえさんの視線の先には、マネージャー達と騒ぐリカの姿があった。初めの頃は毎週のように大阪から飛んでくるリカをなんとしてでも連れ帰ろうと頑張っていたなまえさんだったが、最近では「面倒臭い」と諦めているようだ。こちらとしては、いつも美味しい差し入れが貰えているので万々歳だが(しかし、交通費は大丈夫なのだろうか)。
「そんなことより土門くん、君もっと食べなアカンで!」
「いやぁ…これでも食べてるつもりなんですけどね。」
「絶対嘘やろ。なにその腰!細っ!ムカつくわぁ…。」
ペタペタと俺の腰を触りながら文句を言い始めたなまえさん。あぁ、やめてくれ。一ノ瀬に殺される。とりあえず離れてもらおうと「なまえさんだって細いじゃないですか。」と言ったのだが、どうやら逆効果だったらしい。なまえさんの何かに火をつけた。
「おっしゃァァァ!!一ノ瀬くん、バックの中の差し入れ持ってきぃや!土門くん太らせたる!!」
「え、ちょっ……、」
「ラジャー、なまえ隊長!」
「ラジャーじゃねぇよぉぉぉぉ!!」
がっしりと体を抑えられたかと思ったら、今度は口にお好み焼きが突っ込まれた。うん、普通に食えば旨いのにな。助けを求めようとグランド中央に視線を送るも、秋や豪炎寺、円堂にまで目を逸らされてしまってはどうしようもない。なまえさんが相手にしてくれているためか、いろんな意味で絶好調の一ノ瀬を止めることが出来れば少しはマシになるのだが。
「なまえさん、次はたこ焼き!」
「はいよ!ノリのええ子は好きやで一ノ瀬くん!!」
あ、俺死んだわ。
女神、大暴走
(なまえさんが、好きって……。)
(あの、一ノ瀬くん。土門くん死んじゃうよ?)
※ヤバい、更に続きが書きたくなった(笑)
※すみません。こんなんで大丈夫だったでしょうか?
※次は恐らくFFI編で書くと思う。