しよう


「・・・痛かったら、すぐ言えよい」

「う、うん・・・」
リビングからマルコに抱き抱えられ、寝室のベッドに横たわる。ヒーターの暖色の光がぼんやりと光り、お互いの顔がうっすらと見える。はっきりとはわからないが、明らかにいつもと顔つきが違う。それはお酒に酔っているせいだけではなく、いつもより真剣に私を見てくれている表情だった。その真剣な眼差しに耐えられず、つい、顔を背けてしまう。

ギシ、とベッドのスプリングが音を立てる。それと同時にマルコの手が私の頬に触れる。そのままゆっくりとした動作で頬から首、鎖骨へと手が降りていく。

「ふっ・・・ぁ」

その厭らしい手つきに思わず体が反応してしまう。緊張もしているが、それ以上にマルコの手つきがとても気持ちよくて、声が漏れる。

「そんな声出されると、優しく出来ないだろい・・・」

はぁ、とマルコから吐息が漏れた。その声をきっかけに手はどんどん下に降りていき、服の裾から両手が中に入ってきた。大きな手が脇腹、お腹へとゆるゆると動く。それと一緒にマルコの唇も這い回っていた。

「ぁ・・・マルコっ、」

「ん、どうしたよい」

「す、き・・・」

「俺も、だよい」

マルコの優しい手つきが、その動きが堪らなく愛しい。・・・もっと触れてほしくて、マルコの頬に両手で触れる。
その考えを読み取ったのか、手が胸に移動し突起に触れる。途端に自分の体が跳ねた。

それをきっかけに突起を舐められ、声が我慢出来なくなってしまった。

「マルコっ・・・あぁ・・・っ!」

マルコの手がさらに下に移動したかと思うと、指が下着越しに触れた。

「・・・触るよい。」

その言葉を合図に下着を脱がされ、十分に濡れていた大事な部分に指が入ってきた。

「・・・痛くないかよい」

「ん・・・っだいじょうぶ、だから、もっと、」

「・・・可愛い」
さっきまで恥ずかしくて顔も見れなかったのに、今はそんな感情はどこへやら。マルコの指が、体がもっと欲しいとねだる自分がいる。

ゆっくり、ゆっくりと指がバラバラに動き、その緩やかな動きが自分の興奮をさらに際立たせる。
もう声は我慢していなくて、快感を得るたびに声が出る。その反応をみながらマルコがキスをしてくれる。私を落ち着かせるようなねっとりとしたキス。そのキスの気持ちよさに、とろん、と顔が蕩けてしまう。

「***・・・入れても、いいかよい」

「んっ・・・ぁ・・・うん、きて」

入り口に固い物があたり少しだけ体が強ばってしまった。
あぁ、マルコと一つになるんだ・・・。
ぐ、とマルコ自身が自分の中に入ってくる。圧迫感で、どうにかなってしまいそうだった。

「あっ、んっ!」

「っ!すまねぇ、きついかよい・・・」

「ん・・・っへいき、」

「そうか・・・ゆっくり動くからな。・・・無理すんなよい」

正直、平気でもなんでもなく、押し寄せる快感と圧迫感と、マルコと繋がっている。その事実に胸がいっぱいだった。私を傷つけないようにマルコが中で動く。その緩やかなが動きが慣れてくると、段々とはげしい動きに変わっていく。ずっと目をつぶっていたせいか、目を明けると暗闇にも慣れて、マルコの顔がはっきりと見えた。

薄く開いた口から動くたびに吐息が漏れ、よりいっそう官能的に見える。 

「マ、ルコ・・・すごいかっこいい・・・、」

「・・・なんだ、随分余裕があるな。」

「ん、違う・・・どきどきする。抱き締めて・・・っ?」

「・・・あぁ、すまん。俺もあんまり余裕はないよい。もうちっと激しく、いいか」

私の体にマルコが覆い被さり、返事を待たずにさらに激しく動かしてくる。

「あぁ・・・んっ!マルコ、そんな激しくしたら、もう・・・!」

「く、・・・俺も限界だ、よい・・・っ!」

最後に激しく腰を打ち付けられた感覚を最後に、私は意識を手放した。




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