あとがき


雨のち初恋が完結いたしました。自己満足のみで書き始めた物語であり、かなりのシリアスが書きたいと思って、お気に入りしてあるお二人に何度も助けられながら書き上げました。
他サイトに行かなければならず、手がつけにくい作品ではありますが少しでも興味等があれば是非お尋ねください。

この作品では、大人にも素直にもなりきれない二人が多くの後悔や葛藤の中で過ごしていく物語にしようと思っていました。思い通りに行かずに悔しくなったり、過去の後悔で頭を悩ませながらも恋に落ちる二人を書いていて、もっとハッピーにさせてあげなかったなぁ、と少しながら思いました。

寿命が半年ではあるけれども短い生を精いっぱい生きようとするヒロインに立ち向かう困難や呪縛、自己犠牲などが伝わればいいなと思っております。
一方デイダラも、幸せになってほしいと願いつつも実際にそうではない現実に突き当たり、犯罪者の自分にできることに苦悩と葛藤を抱えながら答えを出していく過程を見てあげてほしいです。

最後に、暴力、性暴力、死などについての記載がありますが、それらを推奨しているわけではありません。

2017.10.12

裏話。

本編『落夏速度』にて、夢主がデイダラに聞いた質問、「もしね、私が、もうすぐ死んじゃうってわかってたら、デイダラくん、どう思う?」質問に対してデイダラが思った言葉、【そうだな、よもぎ餅食いに連れてって、また花火して、うんと思い出作って、それから、オイラは最後まで**のそばにいたいな、それで、】についてです。

デイダラが思った理想の最期を2人は完全にその通りではなくとも、辿ることとなりました。よもぎ餅を食べる描写はないですが、よもぎ餅を用意したデイダラ、そして河原で花火をし、最期はデイダラの腕の中で、デイダラに看取られてこの世を去った夢主。
ある意味デイダラが考える理想をたどることが出来た夢主は本当に幸せだったのでしょう。

2017/11/8