2017/12/16 21:15 あなたの幸せそうな顔が好きです。 私の手を取って幸福に満たされたその顔が好きです。 「君はなんて素晴らしいのだろうか。まるで細胞単位で几帳面に作り上げた芸術品のようで、一生で一度めぐり合えた事が奇跡のようだ」 うふふ。そんなに喜んでくれるなんて、誕生日のお祝い以上に嬉しくて、思わず笑みがこぼれた。 いつだったか、あなたは私に素敵な指輪をプレゼントしてくれて、その指輪も勿論嬉しかったのだけれど、そんな物よりその指輪をした私を見たあなたの喜ぶ顔が何よりも私は嬉しかった。 人を好きになるって言うのは多分、無条件に尽くせる事だと思うの。好きな人のためならお金も名誉も何もかも、天秤にかけるまでもなく捨てる選択ができるのよ。両親にさえできない、とてもすごい事だと思うでしょ? 「奇跡だなんて大げさだ。そう思ったろう?しかしね、私にとってはこの上ない出来事なんだよ。君の存在は。」 綻んでいた表情は少しだけ真面目さを帯びて私にそう伝えた。 たしかにそうかもしれない。この人に出会えた事は、私にとっても奇跡。 凛々しくもやさしさを孕んだその表情に、うっとりするのは私の番。ああ、素敵。ゆるさせる事ならば、いつまでも眺めて居たい。 「そんな君と四六時中一緒にいられるなんて、私はとても幸せ者だよ」 そう言ってあなたは冷たい手の甲に、あたたかいキスを落としてくれました。 私って、とっても幸せ者なんです ええ、私もゆるされるまでずっと一緒にいます ****** おばけな夢主さんにとりつかれてる吉良さん。今後を妄想するならデッドマンズ軸でおばけ同士のお話ですかね? prev | next |