2015/10/07 23:09 あの日はいつだったか…確か満月が異様に大きく感じた夜だった。 俺は何時ものように依頼を受け、何時ものように仕事をした。仕事相手はどっかのマフィアだったか?名前なんてどうでもいい物覚える気はさらさら無かった。だけど、目に焼き付いて離れないあの光景は鮮明に覚えてる 「あら…?寝過ごしてしまいましたか…」 月明かりを背にした女性の声。 一仕事終えたかと思えば、新手の登場か?と動き足りない身体を解す 「お前はこいつらの仲間か?」 「いいえ。仲間でしたら今頃私のロザリオは貴方の心臓を貫いていますでしょう」 コツコツコツと歩み寄ってきた存在は、暗がりを抜けその姿を確認出来る距離まできた。 そこで驚いた。 彼女が年端もいかない少女の容姿をしていた事も、驚くための判断材料には十分だったが 何より彼女の衣服に驚いた 「シスターが殺しか?」 「そうですね、昔はそんな仕事をしてましたが…今は相手の動揺と一瞬の隙を作るために着ているだけですかしら?」 他に何を着て良いのかが解らないってのもありますが。 そう続けてひらひらとシスター服の裾を翻す。その姿からは人を殺す同業者には見えなかった。 背中に背負った、身の丈以上の十字架が無ければ。 ***** いたい中二設定すぎて続きが馬鹿らしくなったので prev | next |