2015/10/07 23:07 「…っ!!!」 夢を見た。母の最期を鮮明に映し出した夢を見た。 もう吹っ切れてしまった筈なのに、ここまで鮮明に当時の事を思い出させるような夢のお陰でどうにも僕の心境は可笑しく歪んでしまったようで、ベッドにたたき付けた右手は特に痛む筈はないのに痛かった。 落ち着け。その言葉を自分に言い聞かせるように呟き、ふと時計を見る。まだ起きるには早過ぎる時間帯だ。 『望みを叶えてやろうか?』 突如聴こえた声に驚き身構える。暗闇から徐々に浮かび上がったその姿は黒髪の女性 「誰です?」 『腹が減ってるんだ』 「何の用です?」 『お前の魂喰わせてくれるなら、母親を生き返らせてやっても構わんぞ?』 「な…にを」 『ふふん、我は悪魔。腹減り故お前の魂一つで何でも願いを聴くぞ?』 ***** 的な夢が書きたかったけど特に設定考えて無かった事となんか面倒臭くなった← prev | next |