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ルカはシャルナークの調べた情報を覚えて1度アジトを出る。

フェイタンやシャルナーク、彼らが極端に興味を持たない様にだ。一応キルアの知り合いならば殺しては欲しくない。

2人もそれをわかっているから何も言わずにルカを待つ。



アジト外。

「あ、キルア?今から言う情報でキルアの知り合いのノヴって人がどれか教えてね。」

『おっけー。』

「1人目、ノヴ=コッヘルト、バウンティハンター。男、35歳シングルハンターで過去最高額の賞金首を捕らえたことがある。2人目ノヴ=ハタノリ、アニマルハンター。男79歳。カキン国に世界最大の動物王国を建設、更に繁殖が困難とされる絶滅危惧種オオマダラムツゴロウの繁殖に成功し、ダブルハンター認定。最後3人目、ノヴ、ファミリーネーム不明、年齢不明だが見た目は以前は30代前半だった。現在は50代後半に見える。先日キメラ=アントの討伐に参加後、老け込んだ。」

『そいつだぁ!3人目!そいつが俺の知ってるノヴだ。……そうか、そういうことか!なんであいつが親父と知り合いなのかわかった!ルカさんこっち来れるか?』

キルアは何か閃いたようでだった。ルカもすぐに承諾してアジトに戻るとフェイタンを引っ張って、シャルナークに御礼は後できっちりする、と約束して早々にアジトから飛び出した。


キルアに指定された場所まで走りながらフェイタンが事情を聞くと
「うーん、詳しいことはわからないけど、目処が着いたみたい!最悪戦闘になればフェイタンの力が必要になるかも。」
と言った。

「そうか。で、殺して良いのか?」

「んー、それもキルアの話聞いてからの方が良いかもしれない。」

「わかたよ。」





しばらくしてキルアとアルカの待つ場所まで辿り着いた。噴水のある公園でアルカはキルアの目に付くところで遊んでいる。噴水が珍しいのか水柱が上がるたびに喜んでいるようだ。

「それで、キルア何かわかったの?そのノヴって人とキルアのお父さんとの関係。」

「ああ……ってかなんでそいつがいるんだよ!」

「キルアが困ってる時は一緒に助けに行くって言ったからね。」

リオーネの件が終わった時にルカにもらった言葉だ。確かにそう言われたが、まさか本当に実行するあたりルカさんらしい、と苦笑いを浮かべた。

「まー、いいや。そんで、例の親父との関係だけど、俺もキメラ=アントの討伐に参加してるんだけどさ、その時奴らの城でちょっと色々あって、じいちゃんも来てたんだよ。じいちゃんの念能力を見たからそれは間違いねぇんだけど、その時多分親父もいたんだ。」

「なるほど、それでその時ノヴの能力をなんらかの方法で知ったって事ね?」

「ああ。俺の家って何か大きな仕事があったりすると、執事が見張りで付くことが多いんだけどそいつらがノヴの力を見て親父に報告したって可能性もある。」

キルアとルカの会話を黙って聞いていたフェイタンだったが、ふと念のベテランならではの疑問が浮かぶ。

「ルカ、ちょと良いか?」

「うん、何か気がついた?」

「いや、空間転移能力とは言ても、好き勝手に出入り出来るとは思えないね。入口と出口に何かしないと出来ないんじゃないかと思ただけね。」

フェイタンの意見にはキルアが驚いた顔をする。

「そうだ!そりゃ、そうだよな。確かノヴの能力もそうだったはずだ。」

それからキルアは少し考えさせてほしいといって考えることに集中し始めた。

「フェイタン、少し考えておいてもらおう。何か、わかるかもしれない。」

ルカはまたフェイタンの手を取って今度はアルカの方へと行く。
「アルカちゃん!」

「あ、ルカお姉ちゃん。お兄ちゃんと話は終わったんですか?」

「んーん。今キルアが考えてるところ。」

それからアルカはルカの隣の男に気がついて
「そっちのお兄さんはルカお姉ちゃんの仲間?」
とフェイタンに聞く。
「……ま、そんなところね。」

「こっちはフェイタン。ちょっと愛想ないけど、私の大切な人。」

「へぇー。はじめまして、アルカです。」

あるかはペコと頭を下げたがフェイタンは興味なさそうにしていた。


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