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シャルナークとお仕事

今日は久々に自宅に戻っていたルカ。のんびりと朝食を終えて、一日のスケジュールを確認する。

スケジュール帳を見ているとふとあの時の事を思い出す。
フェイタンと再会したあの日の朝もこうやって朝食のあとスケジュール帳を開いた。

───今日は良いことがありそうだな!

なんて漠然としたことを考えていたら、携帯が音を立てる。

───あっ、シャルからだ!

画面はシャルナークからの電話であることを表示していた。
「もしもし?」

『あ、ルカ?今大丈夫?フェイタン側にいない?』

「今日は自宅だから今はいないけど、どうしたの?」

『実は俺が普段やってる仕事なんだけど、ちょっと手伝ってほしいんだよ。』
シャルナークの話ではハンターライセンスが必要な為ルカの力を借りたいということだった。

「もちろんいいよ!」

『あー良かったーー!フェイタンいたら絶対怒られるからさー。』

「え?何で?」

『んー、それは会ってから話すよ。とにかくフェイタンには内緒で来て欲しいんだけど。』

シャルナークの言葉に僅かに罪悪感を感じたが、これまでも何かとシャルナークと力を合わせて調べ物等をしてきた。断るのも気が引ける。

「わかった、どこに行けばいい?」

しばらく会話をして、結局集合場所はヨークシンのアジトとなった。

ルカは簡単に身支度を整える。
リオーネ襲撃の時に短くなってしまった赤い髪は半年ほどでようやく肩甲骨の辺りまで伸びていた。
イルミと髪の話をしてからやはりもう一度伸ばそうと思ったからだ。
ルカは自身の髪が特徴であることは理解していたし、何よりフェイタンがその髪を撫でる時とても優しい手つきになることも知っていたからだ。

短くても長くてもフェイタンはルカをとても大切にしているが、それでもルカは元のロングに戻した方がもっといいかも知れないと思って伸ばす事を決めたのだ。


まだポニーテールが出来るほど長くはない。少し低めの位置で一つにまとめるといつものように身長ほどもある棍を持って家を出た。


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