「ヒソカ!!!」
2人同時に叫んでそれからルカはすぐに契約書を改竄したのがヒソカだと気がついた。
「やあ、久しぶりだね。2人とも相変わらず…美味しそうだ。」
「…キモい。」
マチかボソっという。すぐに続けて
「あんた、どこから聞いてた?」
「ルカの、王だけが問題云々から。」
「ほぼ最初からって事ね。ここにあんたがいるって事はどうせ契約書の改竄もあんたでしょ?責任取ってもらう。」
マチが睨みつける。
「だからさっきから言ってるだろ?ボクも混ぜてって。」
ルカは2人を見て、仲が良いのか悪いのか、よくわからなくなっていた。マチはなんとも思っていないようだったが少なくともヒソカはマチを随分気に入っているようだった。
───まぁ、マチ、美人だしな。あ、でもマチは団長が好きだから…これって三角関係!?
なんて相思相愛のルカは1人考えていた。
「…から行くからね。」
「えっ!?何?」
「…ルカ…聞いてなかったでしょ。ま、いい、とにかくついて来な。」
マチはシャルナークと違ってもう一度説明するなんて事はしない。
ルカは痛む体を引きずって施設の出口へ向かう。
ところが
「お前らどこへ行く?まだこの後も負傷兵がくるんだぞ!」
と施設長に止められる。
───うーん、まぁそうなるか。
マチはルカに目配せをする。
───了解。
ルカは背負っていた棍を取ると一言だけ告げた。
「寝返ります。」
グチャ…
施設長の頭を潰した。
「ふん、兵士は100人以上治してやったんだ。文句はないだろ。」
マチは施設長の死体を壁の端まで蹴り飛ばすとさっさと施設を出て行った。
3人で移動をしていると、ヒソカが
「そういえばルカの彼氏は元気かい?」
なんて事を聞いたのだ。
「かっ、彼氏!?」
「違うのかい?」
「ちがっ…くはないけど、そうやって改めて言葉にされると恥ずかしいからやめてよ。」
「いつまでたっても…初だねぇ…。」
「うるさいなー、だって…」
───思い出すだけでもう顔が熱い。
ヒソカは顔を真っ赤にしているルカをみて、そういう所がそそるのに、と思っていた。
「ま、ボクはルカも好きだけど断然マチ派だね。」
というヒソカの言葉に迷惑そうなのはマチ。
「マチ派って、派閥とかあるの?」
ルカの疑問にヒソカが答える。
「勘だけどね。シャルナークはルカ派、フィンクスはシズク派、ノブナガはパクノダ派、フェイタンは言うまでもないね。」
「へぇーそうなんだ!フィンクスはシズクが好きなんだ。」
「ルカ、真に受けるんじゃないよこんな色ボケ変態男の言葉なんて。あたしらは盗賊、ま、フェイタンとあんたは別としても他の奴らにそんな感情ないよ。」
「え、でもパクもマチもシズクも団長好きだと思うんだけど。」
ルカの言葉にうっ、と詰まるのはマチ本人だ。
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