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7

「もう!紛らわしいなぁ!っていうか何さ。レジャーランドなんて!そんなに建物作りたいならうちの神社直すの手伝ってくれれば良いのにさ。レジャーランドなんて作ったってこんなところまでわざわざ来ないよね。カップルばっかりだろうし。アトラクションなんてさ……」

憤っているようにも思えるがフェイタンは聞いてみた。

「クウ、レジャーランド、行てみたいのか?」

ピタ。クウの足が止まる。そして

「……ウン。」

この素直さである。

もうフェイタンは愛しくて愛しくてたまらなくなり、外にも関わらずクウを抱きしめた。

「フェ、フェイタン!?ど、どうしたの?突然。」

「ハハ、黙るね。」

強引に唇を奪われる。

「ん……」
唇を割らせると舌をねじ込む。
なんだかよく分からないなりにクウはそれを受け入れしばらく辺りにはエロティックな水音が響く。

クウの目がトロンと気持ちよさそうに変わってくる。けれどその瞬間唇は解放され

「じゃ、神社の改装が終わたら連れててやるね。」

とフェイタンが言った。

「え?あ、う、うん…」

紅潮した頬のままクウは頷いた。

それから手をつないでゆっくりと村へ戻っていった。



村に戻り、目安箱の件についてチハヤに報告をし、今後の動向も念の為注意するよう促し、2人は、川のほとりに来ていた。

クウはなにやらニコニコしている。フェイタンとレジャーランドに行く約束をした事がよほど嬉しいらしい。

───ホントわかりやすいヤツね。

クウの横顔を見つめながらフェイタンはそんな事を思った。だが、フェイタンも楽しみだった。
クウとは恋人同士だし、お互いがとても大切に思っている。それは間違いないが、普段していることと言えばチアフルデスとして活動する以外、外では特段恋人らしいことをしていない。
それはフェイタンが賞金首であることも一因なのかもしれないが、クウ自身があまり娯楽を知らないためでもあった。
お互いが好きだと伝えて、身体の関係があれば恋人で、それ以外に何かをする、という考えがそもそもなかったのだろう。

これは今後も色々と楽しませてあげなくてはと柄にもなく考えた。


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