結果



「はぁ、」


柿根さん・・・かぁ。


「もうっぽてこちゃん!この15分の間に今の溜息含めて9回目だよ?!」


目の前でポコポコ怒っているさつきちゃんは今日は夏仕様らしくポニーテール。梅雨も明けたし、暑いもんね。


「え?そんなに溜息ついてた?」


「つ い て た。給食もあんまり食べてなかったみたいだし・・・なにかあったの?」


なにもないよ!と言いたい所だけど、さつきちゃんの目つきがまるで蛇のように鋭い。逃げられそうもないなこれ・・・よし、意を決して言うか


「・・・あのね、実は今日入って来たマ」


「きたかぜー!お客さんだぞー」


・・・タイミングよすぎる。
せっかく人が意を決したのに!
さつきちゃんに一言ごめんね、と言い廊下へ向かう


「あ、きたかぜ先輩!」


噂をすればなんとやら。


「柿根さん、どうしたの?なにかわからないことでもあったの?」


なんとなく柿根さんの表情が期待してるような、


「赤司先輩に聞いたんです、」


「え、」


聞いたって・・・
完全にあのことだよね?付き合ってるかどうかってやつだよね?行動はやくない?今朝の話だよね?


「そしたら、付き合ってる人はいないけど、」


「ああああちょっとまって!」


「え?」


けど、の続きはなに?!
私はそれを聞いていいのかな?




「あの、先輩?」


「あ、ごめん、それで?」


なんかもういいや、聞いちゃえ

「赤司先輩、好きな人いるみたいなんです!」


「・・・」


好きな人いる・・・んだ、
いや、話の流れでなんとなくそんな雰囲気だったけど、実際に口でいわれると・・・


「先輩?」


「っ、そ、そっか、そうなのか!」


う、わぁ、完全に動揺してる
落ち着け私、落ち着いて、


「もしかしたら、私に一目惚れしちゃったとかそんなことあると思いますか?!」


柿根さん、すごいな・・・
そのポジティブな考え方見習いたい
そして唐突。でもありえなくもないけども・・・


あああ、もう胸が苦しい、
今は一人になりたい気分かも


prev next

[back]


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -