気遣い
「きたかぜ先輩!どこいくんですか?」
「三軍の最近の体調のこととか報告に行くよ」
さっきの質問には、直接本人に聞いてみたらどうかなって言ってみた。けど、私もすごく気になってたり・・・でも本人に聞けない。
「赤司先輩のところですか?」
あ、どうしよう
うんって言いたくないかも・・・なんて思っちゃう私って心狭いなぁ
「先輩・・・?」
「あ、うん。そうだよ?一緒にいく?」
ああぁああ思ってないことを・・・
「私に任せてください!先輩はゆっくりしてていいですよっ」
「え、」
笑顔で言い私の持っていた書類を奪っていく柿根さん。まさかのそうきたか!
・・・私の気持ちなんて知らないだろうし悪気はないんだろうなぁ。もしあの二人が上手くいったら私の居場所なんてあっという間に・・・
「きたかぜちゃん?どうしたの?ぼーっとしちゃって」
「、大丈夫なんもないよ、でもありがと竹里くん」
声をかけてくれた竹里くん。
そんな私と竹里くんの軽いやりとりを見て他のメンバーも会話に入ってきた
「抜けがけずるいぞ竹里!」
「はぁ?!」
「そうだぞー俺らのマネをたぶらかすなよー」
「たぶっ?!してないだろ!」
「どーだか、お前だけきたかぜちゃんを見る目が色っぽいぞ、欲求不満の原始人みたいだ」
「なっ?!原始人じゃねぇよ!」
「欲求不満は否定しないのかよ」
「いやそれも違うけど!」
「・・・ぷっ、あははっ」
もう我慢できなくて思わず吹き出した
「きたかぜちゃんも笑ってないで助けろよぉ・・・」
竹里くんは少し涙目。
「ごめんごめん、みんなありがと」
私がぼーっとしてたから声かけてくれたんだよね
「別になんもしてないよ、なぁ?」
「お、う」
「うん」
行動は素直なのに照れ隠しする皆のそういうところ、大好き。こういうことがあるから三軍の皆を支えたいって思うんだ
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