青の苦労
「おサボりくん、おはよう。ところであのさ」
屋上でいつも通り寝っ転がってたら急にあいつが話しかけてきた。てかなんてでこの場所知ってんだよ
「相談・・・みたいなのあるんだけど・・・」
相談?
「めんどくせーよ」
「だよね・・・」
隣に腰をかけたこいつは
あーとかうーんとかうるせぇ。
あーもう
「勝手に喋れば」
そういえば無反応。
なにがしてぇんだよと思いあいつの顔を見たら
目を輝かせていた
「青峰っ・・・!最近暴言ばっかり吐かれるから嫌われたかなとか思ってたけどそれは愛故だったんだね・・・!」
「・・・で?」
その件に関しては全力でスルー
「・・・無視か・・・」
まぁいいやそれも愛故だもんね
と一人でまた言ったあとにため息を一つつき、話し始める
「青峰はさ、す、好きでもない人に抱きつける?」
「は?」
「いやだからさ、好きでもないのにだき」
「聞こえたわ」
「青峰が聞き返したんじゃん!」
一人でため息ついたり怒ったり忙しい奴。
っていうか、そんな質問するってことはされたってことか。
「あーはいはい。抱きつかれたんですね、赤司に」
「んぇえ?!」
「・・・ぶはっ」
なんだその驚き方は、思わず吹き出しちゃったじゃねーか。自分の驚き方に自分で気付き少し恥ずかしそうにしてるきたかぜは
「なんでわかったの」
なんてわかりきったことを聞いてきた。
お前わかりやすすぎるだろ。
お前じゃねーか、お前ら、か。
ま、赤司は色々なんかわかってそうだけどな。
「あー勘だよ勘。」
ちょっとは協力してやる
「勘・・・・?ゴリラの勘・・?」
「ふざけんな」
あーめんどくせぇ。
早くくっつけばいいのにこいつら
これから先もこんなのが続くと思ったらため息が出た
「ため息つくと幸せ逃げるってよ?」
お前のせいだよ。
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