水色の影



携帯を取りにきた道を戻る。
赤司に偶然会っちゃうなんて奇跡起きないかなーなんて考えてたら体育館についた。

奇跡なんて起きないんですね。

体育館の時計を見るとあと15分で始まる。
早めに探そう!と、自分が見学してた所を見に行く

けど、

ない。
絶対ここにあるはずなのに、ない。
やばいどうしよう、あのフォルダの中に奇跡的に撮れた赤司の寝顔が入ってるのに…!!!


「あの、」


「っ?!」


振り返ると水色の髪の毛の少年。
正直びっくりした。いや正直しなくとも物凄く驚いた。


「なにかお探しですか…?」


まだバクバクしている心臓を抑えながら問いかけられたことに対して答える


「あーうん、だけどないみたい…だから大丈夫、ありがとう」


いえ…と彼は言う。
あれ?なんかこの子見たことある気がする
確か一軍にいた……?


「あの、バスケ部の子?」

「そうです。」

「やっぱり!」

やっぱりあってた!
水色の髪の毛が印象的だったから覚えてたんだよね〜
…ん?なんだか水色の彼が驚いたような顔をしてる。どうしたんだろ


「僕がわかったんですか…?」

「うん?うん」

え、なにその質問。
実は幽霊とか………そんなわけはないか

「…そうですか」

…なんとなく嬉しそうな水色の彼。
ところで名前はなんて、


「僕は黒子テツヤです。これから仲間としてよろしくお願いしますね、きたかぜさん。」


聞こうとしたら先に言われた…
……空気の読める子だ…!
そして私の名前は知ってたのか


携帯はなかったけど、黒子くんと友達になれたので記念に一緒にクラスまでの帰り道を共にした。

でも本当に携帯どこ行ったんだろう…

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