「黄瀬うるさい」
でももっと声を聞かせてよ、
「黄瀬近寄らないで」
口ではそう言っても隣にいたいよ、
「黄瀬…ごめんね、」
そう言えば彼は悲しそうに鳴く。
「私アレルギーなの。だから冷たくしてたの」
「でも本当は……黄瀬のこと……」
「好き……だよ。」
少し照れて言えばすかさず黄瀬が口を開いた。
「あの、ややこしいんで猫に"黄瀬"ってつける のやめてください。"好き……だよ"とか一瞬ドキっとしちゃったじゃないっスか!」
「…黄瀬うるさい」
「今のは猫に言ったんつスよね?ね?」
「……………」
なんか言ってくださいよ〜〜〜!と泣きつく黄瀬(人)にじゃあ黒子って名前付けると言ったら、"それはそれで嫌だ"ということらしい。
黄瀬(猫)は何も文句いわないのに、
黄瀬(人)はうるさいなぁ
でもそんな日常、
嫌いじゃないよ