「私ね、親の都合で海外にいくことになっちゃったんだ。」
そう言って君はいなくなった。
「だからね、真ちゃん、わたしを探さないで下さい。なーんてね、言ってみたかっただけー」
そう言って君は旅立った。
「真ちゃん、この間、大好きって言ったけどあれ嘘なの。真ちゃんのこと、世界で一番、だいっきらいだよ。」
そう言って君は、何処かへ行った。
「だからね、唯一、世界一真ちゃんのことだいっきらいな私を忘れてね」
そう付け加えて。
それから3年たった頃。
君はここにいないんだと知った。
どこを探しても会えないと知った。
最後の言葉はあいつなりの嘘。
なんてかわいくない嘘なんだ。
「世界一俺のことを大好きなお前を忘れる訳ないだろう…」
泣いたって戻ってこない、
話しかけたって伝わりはしない。
それでも俺は想い続ける
「俺はお前がだいっきらいだ」
かわいくない嘘を吐き捨てながら
可愛くない嘘吐き (死ネタ)